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タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に幻冬舎より二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)
三回に渡って紹介してきた変人ポーによるリタイアメントの秘訣。その概略はわかったものの、そもそも変人ポーがリタイアメントを目的としたのは何故か? 40代前半にしてリタイアした変人ポーのその意図をさらに深掘りしてみた。
梅:そもそもなんですが、何故そんなにも早くリタイアしたのでしょうか? 早期にリタイアしても「やることがない」といった話を耳にすることがありますが。
変:ひと言で言えば「生きがい」です。
梅:それって前回までの話で出てきた快適なリタイアメント三つの要素のうちの一つですね?
変:はい。人は何故生まれて来るのでしょう? 私にもその答えはわかりませんが、働くために生まれてきたわけではないことは確かです。やりたい事が結果的に働くことになるケースはいいんですよ。やりたい事があるのは素晴らしいことですから。ただし、そうした人も含めて誰しも「働くこと」が目的ではないはずです。
梅:つまり?
変:つまり、人が働く理由は「お金」か「生きがい」のどちらかです。何か技術等を習得するために働くこともありますが、今回は生きがいに含めるとしましょう。そうした場合、私には働くことが生きがいではなかったということです。
梅:では、変人ポーの生きがいとは、なんですか?
変:私には、志があります。それが、私の生きがいです。
梅:詳しく教えてください。
変:私の志については、自身のNPOや龍馬会での活動そのものなのでそれはいいとして、私の場合はこの生きがいがあるために、先ほど梅田さんが言われていたような「やることがない」ということはないですね。むしろ生涯を捧げられるほどの生きがい・やることが沢山あると言いますか。例えばゴルフも長くやれるスポーツですが、それよりもずっと長いこと……それこそ死を迎えるその直前まで継続できるような志、さらに言えば自分が死んだあとも永続されるような志操をいよいよ研いでいるところであります。
梅:死んだあとも……
変:まあ、それは話が長くなるのでいいとして。話を元に戻すと、私がリタイアしたのはその生きがいに専念するためです。では、梅田さんに逆にお聞きします。リタイアメントしたからと言って、私がお金持ちだと思っていませんか?
梅:え? そうではないんですか?
変:お金持ちの定義は明確ではないのでアレなんですが、私はこれといってお金持ちではないと思います。その代わり「お時持ち」であることを自負しています。
梅:お時持ちですか……つまり、時間を持っているということですね?
変:はい。私はかけがえのない時間の大切さ、貴重さ、その価値を知る者であり、それが故に俗に言うリタイアメントをしました。すなわち、私にとってリタイアメントとは、たった一度きりの人生の限りある時間を有効活用するための手段に過ぎず、目的ではありません。だから、私はまだまだこれからなんです。
<内容紹介>
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!
『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>
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