|
|
タイ在住のサムライを自称する変人ポー。タイ山岳少数民族アカ族・村長の娘と結婚、一男一女をもうける。2022年3月に二冊同時出版をした『変人ポーの人間力』では独自の哲学を展開し、『変人ポーの平和論』では千年計画での世界平和を本気で考える。この連載では「人生たったの一度きりだから…」と豪語する彼の哲学を深堀りしてみる。(インタビュアー:梅田 隼人)
変人ポーは自身の息子にスマホを自由に持たせていると言う。ただし、ひとつだけ条件づけているのは、スマホに依存することを禁止しているのだとか。興味深いので深掘りしてみた。
変:バイク旅をしている時には彼のスマホも持っていきますが、スマホへの依存を感じたら取り上げるようにしています。例えばスマホに夢中で返事をしなかったり、言うことを聞かなかった場合ですね。
梅:それならはじめから持たせなければ良いのではないでしょうか?
変:なんでも二面性を持っているものです。スマホだって悪いのはスマホそのものではなく、それを使う人間側にあるもので、この場合(悪いのは)もっと具体的にはスマホに「依存すること」です。実際5歳で、タイ語と日本語と英語を喋れるようになってきたのはスマホの効果も大きい。YouTube学習ってやつですね。
梅:それでもあまり自由にさせるのはいかがなものでしょう?
変:Googleのファミリーリンクを使用して子ども向けの制限はしていますよ。私はあくまでも「依存しないこと」だけに気をつけてます。この点さえおさえておけば、スマホは理想の学習ツールにもなり得ます。
梅:変人ポーが言われる「依存」についてもっと詳しく教えてください。
変:なんでもそうなんですが、少し高いところから見れば、答えはいくとおりもあるものです。何か一つのことに依存してそれに溺れて、他の答えが見えなくなってしまう状態を私はスマートとは思いません。スマホだってコントロールするのはあくまでも人間側であるべきだという考え方のことです。
梅:たしかに子どもだとスマホに依存しやすいというのも頷けますね。でも、スマホって現代人なら当たり前のツールなので、実は年齢は関係ないっぽいですね。変人ポーが電話に出ないのは知っていますが、スマホに「依存しない」ため他になにか気をつけていることはありますか?
変:「年齢は関係ない」という見方は私も賛成ですね。で、私がスマホで気をつけていることと言えば、すべての通知をオフにしていることくらいでしょうか。
梅:驚きましたね。電話だけではなくLINEやメールなどの通知も確認していないということですね。
変:そうです。耳で気づかないばかりか、スマホを開いても通知に関する表示はなにもありません。その情報を得るには「自分の意思で」LINEなりメールなりを開いて自ら取りにいく、そうした環境づくりをしています。つまり、スマホが自分の時間を奪うことはありませんし、私はスマホによって一切の影響を受けません。
梅:しかし、それは社会人にとって現実的ではないような気がしますが……
変:私は、私が気をつけていることを聞かれたから答えただけで、別にみなさんにおすすめしているわけではないですよ。……そうですね、ここでもこう考えましょう。「依存しない」ことは戦略です。この戦略を実行するための手段として、皆さん自分に見合った戦術を施していけばよろしい。
梅:なるほどです。スマホ以外にも依存しない方が良いものってありますか?
変:いっぱいありますよ。例えば次のようなものです。
・たばこ
・薬物
・アルコール
・セックス
・ギャンブル
・ショッピング
・ゲーム
・給料
・仕事
・恋愛(ストーカー)
変:はい。もうおわかりの通り、なんでも「依存」することは良くないと思ってください。大事なのは、これらをコントロールするのはあくまでも自分であることです。
梅:これらに依存しないことを戦略として踏まえ、あとは自分のやり方でその戦術を行っていけば良いということですね。
変:はい。それから大事なことなので最後にもう一度言いますが、少し高いところから見れば、答えはいくとおりもあるものです。すなわち、他の答えが「見えない」のであれば、それは「依存」の罠に陥っているためかも知れません。
<内容紹介>
『変人ポーの人間力』
もっと早く読んでいれば……!母国日本の未来を圧倒的スケールと独自哲学で綴る啓蒙書。テクノロジーの現代に必見の英知を凝縮した一冊。葉装家 稲荷重藏氏推薦!
『変人ポーの平和論』
世界80億人が必見!”それ”を維れ新めるにはこの本にあるような教育が必要だ。教育は、全てである。 郷士坂本家十代目 坂本匡弘氏推薦!
全国の書店、Amazon、Kindleにて好評発売中!
『変人ポーの人間力』『変人ポーの平和論』二冊同時出版をしたその理由とは!?
別書『人間力』はこれからの時代における自己啓発がテーマとなる。具体的にはテクノロジーとグローバル社会においての“超実践的”自己啓発本で、本書『平和論』 はその“超具体的”方法論の一つをまとめた内容となっており、両書は“対”になっていることが特徴だ。そしてこれは“知識”と“知恵”の対のことであるとも言えよう。つまり、知識の『人間力』、知恵の『平和論』ということにもなり、どちらか一方が欠けてもその魅力は半減してしまう。
ここで知識と知恵の違いについては、変人ポーの言葉をそのまま引用する。
「知識はあくまで知識だ。知識は行動を伴うことにより知恵となる。そして、この知恵は答そのものだ」
よって書籍『人間力』だけでは単なる自己啓発本に過ぎず、これでは従来の自己啓発本とともに単なる知識で終わってしまうこととなる。書籍『人間力』は、知恵の『平和論』という背景があってより現実的な哲学として完成する。
また書籍『平和論』だけでは机上の空論、あるいは“事実と意見の違い”もわからぬままに誤解され兼ねない。書籍『平和論』は、知識の『人間力』という裏付けがあってはじめて現実的な方法論となる。
本書を読み終える時にはこの意義が本当の意味で理解していただけることを祈念しつつ、ここに紡いでいく。
<『変人ポーの平和論』はじめにより抜粋>
関連記事