|
|
これからバンコクやシラチャ生活を始められる方、駐在期間が決まっている方へはどうしてもコンドミニアムをお薦めしたくない…。それは何故か?5つの理由をご説明します。
「コンドミニアム」「アパート」「サービスアパート」という3つの物件種別があり、コンドミニアムはディベロッパーが販売目的に建てた(日本でいう)分譲マンションとなります。購入後、自身で住む方と、投資対象で購入される方がおり、投資対象で購入された方のお部屋が賃貸に出されるかたちになります。1人で数室所有されている方も少なからずおりますが、基本的にお部屋ごとにオーナーが異なります。アパートやサービスアパートは1棟すべてが個人または法人が所有物件となります。外目からは判断できませんが、この「所有形態の違い」が物件種別となります。
自分が借りている物件がどのタイプか解っていないケースも実際にあり、「高級物件」または「高層物件」=コンドミニアムと間違った認識をお持ちの方も中にはいらっしゃいます。
●お薦めしない理由(その1):不具合に対する対応
コンドミニアムの管理事務所は、お部屋内のトラブル(エアコンからの水漏れや家具・家電の故障など)に対しては業務範囲外であり、簡単な対応しかしてくれません。アパート(サービスアパート)と異なり、コンドミニアムの管理事務所はエレベーターやロビー・ファシリティなど共用部分やセキュリティの管理が主たる業務となります。そのため室内で発生した不具合に関してはお部屋の所有者(オーナー)の責任で対応する事になりますので、都度オーナーへ連絡して対応してもらう必要があります。修繕などの作業は管理事務所ではなくオーナーが手配する外部作業員となり、費用の負担も都度、入居者との話し合いで決定します。不具合発生→オーナーへ連絡→作業員手配という流れになり、オーナーも個人の方になるので、なかなか連絡が取れないこともあり、問題解決までに必然的に時間を要します。不具合修繕の作業の際にもお部屋に居なければならず、特に単身の方の場合、本来の仕事に支障を来す事もあります。
● お薦めしない理由(その2):家賃・光熱費などの支払いの手間
コンドミニアムの場合、家賃のお支払いはオーナーへの銀行振込が基本となります(家賃の領収書は発行されません)。また電気料金はコンビニなどで電気公社へ、水道料金は管理事務所へのお支払いとなります。まれにインターネット料金や水道光熱費を込みでお部屋を貸し出しているオーナーさんもいらっしゃいますが、オーナーさんが料金の支払いを忘れ、止められるなんてこともあります。
● お薦めしない理由(その3):ペストコントロール(害虫駆除)や消耗品は自己負担
日本の分譲マンションを借りている時と同様に、電球などの消耗品の交換は入居者負担になり、家具・家電の不具合なども入居者の負担となる場合があります。またコンドミニアムのペストコントロール(害虫駆除)は物件の共用部のみ対応となり、室内は自己負担、またエアコンへのガス補充なども、自己負担となるケースが一般的です。
● お薦めしない理由(その4):デポジットの返金が難儀
退居時に次の借り手のためにリノベーションを行う費用を捻出するため、ダメージ(補修費)と称して、高額な請求をされる場合もあります。また、退去後に急に連絡が取れなくなるオーナーも少なくありません。
● お薦めしない理由(その5):ビザの手続き時のペナルティは借り手負担⁉
外国人がタイに居住する場合、家主側からイミグレーションに外国人が住んでいる事を報告するよう義務付けられています(TM30)。コンドミニアムを所有する個人オーナーは、所得を税務署へ届け出ない方が多く、イミグレーションに部屋を貸していることを報告すると所得がある事が発覚し、税金を取られるのではないかと心配して、この手続きをしてもらえないことがあります。実際にコンドミニアムにお住まいの外国人居住者が、イミグレーションでビザ等の手続きを行う際に「オーナーから居住報告を受けていない」と指摘され、ビザの手続きに支障が出たり、罰金を払わされるケースも報告されています。
--
弊社をご利用のお客様でコンドミニアムに入居されている方は1割未満になりますが、弊社のお客様相談室に寄せられる大多数が、コンドミニアムにお住まいの方からのトラブルに関するものとなります。
上記は一般論になりますので中には良いオーナーもいらっしゃるのですが、貸すときはニコニコ、入居したらガラリと変わるオーナーもおり、事前に判断するのが非常に難しいのも実情です。「ただでさえ不慣れな海外生活に住居の事で無駄なストレスを感じていただきたくない」という思いから、 トラブルの多いコンドミニアムを避けて、お客様へはアパート・サービスアパートをお薦めさせていただいております。
関連記事
新着記事