2012年11月6日 掲載
2012年(タイ暦2555年)11月1日(水)、フットサルのワールドカップが開幕した。日本代表は初日に登場、予選リーグの初戦で長く世界王者に君臨するブラジルと対決。コラートはバンコクから車で3時間のところにある。会社勤めの自分が観戦に訪れられる訳も無く、でも雰囲気を味わいたいとBTSトンロー駅そばのWoodBall(トンロー店)に家族全員で訪れた。
店内に入ると日本代表を応援するT-shirtを着ている人達が店内の約半分、しかし全員がテレビ画面にクギ付けとなり試合に熱中していた。ちなみに日本では何と生中継では無く録画放送なんだとか、タイでの日本人の盛り上がり方からするとホント信じられない事実である。
店内を青一色に染めたいと思ったので、同点に追いついたところでT-shirtの営業をかけようと思ったのだけれど、どの考えが閃いた途端に失点。試合がダレ始めてしまった。てかブラジル強すぎでしょ。
ここからは…”元プロサッカー選手の視点から観たフットサルW杯観戦レポート”(←どこかで見たようなタイトル)
ブラジルは現在のサッカー界のスペイン代表、またはバルセロナの位置付けと見ていい存在に感じた。狭いフットサルコートで完全にボールを支配、世界王者には日本のアジア王者の勲章も何の意味も持たないであろう、それ程の差が感じられた。一人ひとりの技術がしっかりしているから、日本のプレスに対しても圧力を感じずに淡々とプレーで出来ていたのでは無いか。
驚いたのは守備能力の高さ、日本が効果的な縦パスを入れられた場面は殆ど皆無、これでは崩せないよね。僕が感じた最大の差は左足の技術、日本の選手達は右利きが多く常に右足の方にボールを晒していたからディフェンスする側からすると方向を限定しやすい。逆にブラジルの選手達は左右半々位の割合でフォーメーションしていたから、ディフェンスする側も「この選手はどっちの利き足か!?」と一瞬の間が空く。狭いコートでこの一瞬の間で局面が大きく左右していたように思う。
初戦は1-4と結果も内容も完敗だったけど、運がよければ3位までが予選を突破できる可能性がある。残りの2試合を大事に戦い、是が非でも予選を突破して貰いたいものである。頑張れ、日本!!…ちなみに開催国タイは3-1でコスタリカを退けている。
伊藤琢矢(いとたく)
アマチュアに拘りプレーを続けた20代。33歳でのプロ契約を期にJリーガーを目指す事に。大宮・岡山・北九州とJリーグ昇格に携わり、自身は36歳でJのピッチに立った。2011年よりタイに活躍の場を移した「夢追人」。
いとたくブログ『夢追人』
Regista in Thailand