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クラトム(Kratom,กระท่อม)は、興奮作用や鎮静作用があり、タイでは昔から嗜好品としても使用されてきました。日本ではミトラガイナ・スペシオーサとも呼ばれ、指定薬物となっており、所持や使用は違法です。
そんなクラトムがタイでは、2018年12月25日の国会で、医療と研究目的のクラトム所持・使用が承認され合法化。さらについ先日の2021年8月24日からは、クラトムが第5種麻薬指定から除外され、栽培や所持、売買が自由となりました。
「自由化」と言われても、これまでクラトムは一度しか見たことがないし、あまりピンと来ていませんでした。しかし、自由化から1月ちょっと経った、この日に見た風景で「こういうことか!」と納得出来たのでした。
バンコク・バンカピ区のポーケウ通りを走っていて見かけたのがクラトム屋さん。歩道にテーブルを置いてクラトムを並べているのですが、こんな店が1店だけではありませんでした。つい先日まで違法で「クラトム所持で逮捕」といういニュースが度々報じられていたことを思うと、目の前の風景が不思議に感じられます。
面白そうなのでクラトム屋さんに寄ってみると、お兄さんが1人買い物中。100グラム50バーツのクラトムを大量に買っていました。大きい葉や小さい葉など様々で、自分で気に入った葉を選べるようです。
このクラトムの葉をどうするのかと客のお兄さんに聞いてみると、煎じて飲んだり、噛んだりするそうです。噛む場合は、主脈(葉の真ん中の太い筋)を取って、ガムのように味がなくなるくらいまで噛み続けるのだとか。なお噛んだ後の葉は飲み込まずに吐き出すのだそうです。
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