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「タイ南部の料理で代表的なものは?」と考えて、真っ先に思い浮かんだのが「マッサマンカレー」。タイ語では「ゲーンマッサマン(แกงมัสมั่น )」。先日もCNNトラベルの選んだ2020年の「世界の美食トップ50」の1位に選ばれるなど、今や世界的な有名料理です。
タイ南部ソンクラー県ハジャイを訪れて、「せっかくなので本場のマッサマンカレーを食べたい」と思うのは、当然でしょう。早速宿泊しているホテルのスタッフさんとタクシーの運転手さんに「美味しいマッサマンカレーのお店はどこですか?」と尋ねたのですが、2人共「さて、どこなんだろう?イスラム料理屋さんかな?」と具体的には思いつかない様子。
ホテルのスタッフさんによると「マッサマンカレーは朝に大きな鍋で作るもので、オーダーするものじゃないんです。売り切れたら終わりです。」とのこと。
そこで自分なりに理解したのは、地元の人にとってマッサマンカレーは特別な料理ではなく、近所の作りおきの惣菜を売る食堂に当たり前にある料理だということ。例えば日本人が「味噌汁の美味しい店はどこですか?」と聞かれて答えに困るように、マッサマンの美味しいお店と言われてもすぐには思いつかないのかもしれません。(以上は筆者が勝手にそう解釈したもので、全くの的外れという可能性も少なくないのでご注意ください)
そんなわけで、マッサマンカレーを食べられるお店をインターネットで調べて、「ジェーレック・タイレストラン(Jaelek Thai Restaurant、ร้านอาหารไทยเจ๊เล็ก )」へ向かいました。店頭には“タイ版ミシュラン”とも言われる“緑のどんぶりマーク”があり、これならハズレはないと確信です。
目的はマッサマンカレーですが、他の品も注文。まずは90バーツのイカとニラの炒めもの。
そして120バーツのえびのすり身揚げ「トートマンクン」。どちらも間違いない美味しさ。そして登場したのがお待ちかねの・・・
マッサマンカレーです!
添えられているのは、口直しになるキュウリの玉ねぎの酢漬け。これで150バーツです。
大きくてホロホロに煮込まれた鶏肉がゴロゴロと入っており、
ジャガイモもご覧の通り。
店内に飾られていた中国新聞(東京新聞)の2014年2月3日の記事によると、マッサマンカレーはイスラム教徒の料理ですが、店のオーナーは仏教徒のタイ人男性。イスラム教徒の間でも伝統のマッサマンカレー味が消えつつある中で、「ジェーレック」ではマッサマンカレーの伝統の味を守り続けているのだとか。
[営業時間]
10:00 ~ 22:00
[住所]
190 3 – 4 Nipatuthit 2 Rd, Tambon Hat Yai, Hat Yai District, Songkhla 90110
[電話]
074 244 466
[ウェブ]
https://www.facebook.com/JaelekRestaurant/
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