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昔からピピ島を知るものとして、ピピ島と聞くとどうしても思い出してしまうのが、2004年12月26日に襲った津波のこと。インドネシア西部スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード9.0の「スマトラ島沖地震」により発生した津波はタイにも到達し、プーケットやカオラックを中心にタイ全土で5,395人が死亡、8,457人が負傷し、2,932人が行方不明になるという、甚大な被害をもたらしました。
その津波はピピ島にも到達。年末年始休暇の時期だったため多くの外国人観光客で賑わっていた島中心部のトンサイ地区を、津波が飲み込んだのです。筆者の知人も数人が死亡。生き残った知人家族は、家の中にいたためなんとか流されずに済んだものの、家の中に入り込んだ水で溺れそうになったと話していました。
なおピピ島ではその津波により722人が亡くなり、587人が未だに不明です。
ピピ島には、津波のことを忘れることのないように、小さいながらも津波記念公園が設置され、慰霊碑が建立されています。
コロナ禍で観光客がいないためか整備はされていないですが、小さな津波記念公園の奥に慰霊碑が。
慰霊碑には一部ではありますが、犠牲者の方々の名前が刻まれています。中には日本人女性の名前もありました。
2004年当時のピピ島は(タイ全体ですが)津波についての対策はしておらず、津波警報も発せられることはありませんでした。津波警報さえ発せられていたら多くの人が避難して助かっていたはずですが、当時はタイに津波が来るとは誰も考えていなかったのです・・・。
しかし実際に津波の被害を経験し、現在はピピ島でもビーチや街中に「津波危険ゾーン」や「津波避難ルート」といった看板も設置されています。
万が一の時は、津波警報もきっと発してくれることでしょう。ピピ島は高台も多いので、津波警報さえあれば、間違いなく津波の到達しない場所に避難出来ますよ!
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