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チェンライ県のチェンセーンにあるゴールデントライアングル公園は、タイ、ラオス、ミャンマーの3カ国が見渡せるスポット。チェンセーン中心部からは約9キロの場所にあり、乗り合いトラックバスのソンテウなら運賃は20バーツ、タクシーならばホテルのスタッフさんによると片道150バーツです。
この日もチェンセーンからゴールデントライアングル公園にソンテウに乗ってやって来たものの、帰りに困りました。タクシーもバイクタクシーもありません。チェンセーン行きのソンテウも、待てど暮らせどやって来ません。
荷物を持ったおばあちゃんたち3人がゴールデントライアングル公園前の道路に座り込んでいましたが、きっとソンテウを待っているのでしょう。しかし待っているだけでは楽しくないので、9キロくらい余裕、そのうちソンテウも来るだろうと、チェンセーンに向かって歩き出すことにしました。
15分ほど歩くと、そこには人だかりがありました。タイとラオスの国境検問所です。そこで1人の男性が何やら声をかけてきたのです。
「○✕※○✕○□…」
中国語で話しかけて来たので、何を言っているかわからりません。ただ間違いなくタクシー運転手なのだろうと思い、タイ語で「タクシーですか?」と聞いてみると案の定、彼はタクシー運転手でした。待ちに待ったタクシー。やっとチェンセーンまで楽に帰れる!彼の笑顔はまるで天使のように見えたのですが・・・。
先述の通り、ホテルのスタッフさんからタクシーは片道150バーツと聞いていたので、とりあえずダメ元で100バーツから聞いてみることにしました。「中心部まで行きたいんですけど、100バーツでいいですか?」。
そのタクシー運転手の回答はこうでした。「何言ってんだ、1000バーツだよ。」
せ、せ、せ、せ、1000バーツ!わずか9キロ、相場で150バーツのところを1000バーツ!この田舎の街で、とんでもないボッタクリタクシーに出会ってしまいました!天使の笑顔が、悪魔の笑顔に変わった瞬間でした(笑)
きっと中国人観光客相手にボッタクリ商売をしているタクシーなのでしょう。そういうのは無視が一番。今一度チェンセーンの中心部に向けて歩き出しました。
しばらく歩いているとやって来ました、チェンセーン行きのソンテウが!ずっと後ろを気にしながら歩いていたので、逃しません。手を上げて停まってもらい、無事に乗車。そこには先程ゴールデントライアングル公園前の道路で座り込んでいたおばあちゃんたち3人も乗っていました。
おばあちゃんたちもこちらを覚えていて、目で挨拶。そして「実はさっきタクシーに1000バーツって言われたんですよ・・・。」と話しかけると、おばあちゃんはびっくり。「ソンテウで20バーツなのに、1000バーツかい。あり得ないよ。お金をもってると思ってそんな事言ってるんだよ・・・」と呆れ顔。そしてあっという間にチェンセーン中心部に到着したのです。
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