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よる7時過ぎ頃、バンコクのスクンビット通りソイ23からアソーク通りに抜けるため、ゴーゴーバーが密集することで知られる歓楽街ソイ・カウボーイを通ったのです。地下鉄スクンビット駅に向かうところだったのですが、ビルの中を通って駅に行くより、ソイ・カウボーイを通ったほうが楽しいですから(笑)。
この時間はすでに太陽は沈み空は暗く、ソイ・カウボーイのネオンが輝いていました。夜遊びするにはまだ時間が早いため「人通りが少ないな・・・」と思いながら、アソーク通りに抜けようとした瞬間、目に飛び込んできたのは、トラックの荷台の上からソイ・カウボーイのネオンを見つめる人々でした。
トラックの荷台の人々は、おそらくカンボジアなど海外からの出稼ぎ労働者。豊かになったタイでは、日本で言う“3K”の工事現場で働きたいという人は少なくなっているようで、外国人が多くを占めているのです。
現場での仕事を終えた外国人労働者たちを乗せた送迎のトラックが、信号待ちでちょうどソイ・カウボーイの入り口の真ん前に止まったのでした。
荷台の外国人労働者たちが、おそらく今の時点では縁がないであろう、キラキラとしたネオンを見つめて、一体何を思ったのかを想像すると、少し切ない気持ちになるのでした。
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