ゴミを出さないエコロジーなロイクラトン

陰暦12月の満月の日に行われるタイの伝統的なお祭りロイクラトン（ลอยกระทง）。灯篭流しをすることで知られているロイクラトンの日は、日本のクリスマスのように恋人同士が一緒に過ごすロマンティックな日でもあります。

2016年のロイクラトンは11月14日。毎年この日にあわせてタイ各地で大きなイベントが開催されるのですが、今年はプミポン国王陛下が崩御されたこともあって、規模を縮小して慎ましやか行われるようです。

陰暦12月の満月の夜に、農民の収穫に恩恵深い水の精霊に感謝を捧げ、また罪や汚れを水に流し、魂を浄めるお祭りが行われます。人々は、バナナの葉や紙で作ったクラトン（灯籠）を、ロウソクや線香や花で美しく飾り、満月を映す水面に流します。川はまるで光の天の川となり、その幻想的な美しい光景に人々は酔いしれます。 （ロイクラトン祭り｜タイ国政府観光庁）

この日が近づくと街ではクラトンが店頭に並ぶのですが、最近よく見るのがゴミをなるべく出さないエコロジーなクラトンです。パンで出来ているので、最後にはクラトンは水に沈み、魚の餌になります。魚に餌をあげることはタイでは徳を積む行為（タンブン）とされているので一石二鳥ですね。

ちなみに2016年11月14日は、月が一年で最も地球に近づくときの満月の日で、スーパームーンと呼ばれる大きな月を観ることが出来る日。今回は68年ぶりの超特大スーパームーンの日なんだそうです。