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2012年11月23日より12月2日まで開催される「第13回東京フィルメックス」で、タイ映画『メコンホテル(Mekong Hotel,แม่โขงโฮเต็ล)』が上映されます。
『メコンホテル』の上映は11月23日(金)午後7時40分からと、11月26日(月)午後7時10分から、有楽町朝日ホールで。
タイ、イギリス、フランス / 2012 / 61分
[監督]
アピチャッポン・ウィーラセタクン (Apichatpong WEERASETHAKUL)
1970年、バンコクに生れる。94年より短編映画を監督し、2000年、初の長編映画『真昼の不思議な物体』を監督。長編第2作『ブリスフリー・ユアーズ』(02)はカンヌ映画祭「ある視点」賞を受賞し、東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞。カンヌ映画祭コンペティションに選ばれた『トロピカル・マラディ』(04)は審査員賞を受賞し、再び東京フィルメックスで最優秀作品賞を受賞した。続く『世紀の光』(06)はヴェネチア映画祭で上映され、一昨年の東京フィルメックスのオープニング作品として上映された『ブンミおじさんの森』(10)では、カンヌ映画祭の最高賞パルム・ドールを受賞した。映画と並行し、現代美術の分野においても国際的に活躍している。
[作品解説]
タイとラオスの国境を流れるメコン川に面した静かなホテル。アピチャッポン・ウィーラセタクンと撮影隊が「エクスタシー・ガーデン」と題する映画のリハーサルを行っている。それは人間や動物の肉を喰らう幽霊を主人公とする怪奇譚だ。リハーサルの合間に俳優たちは様々な話をするが、そこからはメコン川をめぐるタイとラオスの複雑な関係が浮かびあがってくる。ギターの美しい音が流れる中、時間がゆっくりと過ぎてゆく…。「エクスタシー・ガーデン」は、2002年に脚本を書いたものの、資金集めが難航して映画化されなかったアピチャッポンの企画である。そこではポブと呼ばれるタイ東北部で伝承される幽霊である母親と、母親が幽霊とは知らず、ついには母親に食われてしまう娘が織り成す奇怪な物語が描かれるはずであった。本作は昨年10月、バンコクが洪水に見舞われていた時期に撮影され、今年のカンヌ映画祭でワールド・プレミア上映された。全編に流れるギター演奏はアピチャッポンが最近になって久しぶりに再会したクラスメイトによるものだという。
[日程] 2012年11月23日(金)~12月2日(日)
[会場] 有楽町朝日ホール(有楽町マリオン)、東劇、TOHOシネマズ 日劇 他
[ウェブ]http://filmex.net/2012/
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