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【2025年4月3日】タイ警察中央捜査局(CIB)は、Facebook上で違法に保護鳥を取引していたグループを突き止め、摘発に踏み切った。舞台は北部ピチット県のとあるガソリンスタンド。羽ばたく鳥たちの背後で、CIBの静かなる網が広がっていた。
今回、CIB傘下の自然資源・環境犯罪対策部隊が、Facebookグループ「カンペーンペットの白頭バルブ愛好会」内での投稿を確認。「森育ちのヒナ、予約受付中。詐欺の心配なし。本物保証、手渡し限定!」という文言とともに、保護鳥である白頭バルブの販売が堂々と行われていたという。それは単なる販促文だったのか、あるいは自由を装った幻想の羽音だったのか。いや、そんなことは意味はなさない。
捜査員は取引希望者を装い、10羽・6,400バーツの売買を申し出た。受け渡しの場として指定されたのは、ワチラバリ郡バンナー地区のガソリンスタンド。そこに現れたのは2人の容疑者——男と女。手には鳥籠、そして1枚の“許可証”。「本物の書類です」そう心の中で叫んだかどうかは不明だが、提示されたのは精巧に作られた偽造書類だった。
調べによれば、容疑者らはチェンマイからヒナを仕入れ、過去にはナコンサワンでも取引歴があったという。明らかになったのは、ひとつの鳥籠が、ただの装飾品ではなく、静かに違法性を運んでいたという事実だった。
これは保護鳥の売買だったのか、それとも自由への取引だったのか。CIBはそこに、法の正義を見出していたに違いない。
タイ中央捜査局(CIB)
プロフェッショナルで中立、国民と共に。
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