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We Are Socialの「Digital 2025」レポートによると、タイは世界で8番目に速い固定ブロードバンドインターネット速度を誇る国としてランクインしました。これは、同国のデジタルインフラへの大規模な投資の成果を示しています。2025年3月19日にタイ政府メディアNNTが伝えています。
プラサート・チャンタラルーントーン副首相兼デジタル経済社会相は、この成果について、デジタル経済社会省の取り組みが大きく貢献したと評価しています。デジタル経済社会省は、都市部や地方、そしてこれまで十分なサービスを受けられなかった地域への高速インターネットの拡大を推進してきました。
デジタル経済社会省は国家放送通信委員会(NBTC)と協力し、「インターネットプロジェクト」を実施しました。このプロジェクトにより、これまで商業サービスが提供されていなかった24,700の遠隔地の村々にブロードバンドインフラが整備されました。また、各村には無料の公共Wi-Fiスポットが設置され、住民が教育や医療、経済活動のためのデジタルサービスにアクセスできるようになっています。この取り組みは国際的にも高く評価され、2019年には国際電気通信連合(ITU)から「世界情報社会サミット(WSIS)賞」を受賞しました。
さらに、デジタル接続環境の向上は現在も進められており、国家デジタル経済社会委員会(BDE)によると、2025年1月時点で公共Wi-Fiサービスの登録ユーザー数は1,360万人、ログイン回数は1,680万回に達しています。デジタル経済社会省はまた、光ファイバーブロードバンドを学校や医療機関などの公共施設へ拡大しており、現在1,600以上の施設が最大1Gbpsの通信速度を利用できるようになっています。
政府は、デジタル接続を経済発展の重要な推進力と認識し、デジタル格差を埋めるためのさまざまな施策を導入しています。「地域デジタルセンター」「一地区一IT専門家」「学んで稼ぐ(Learn to Earn)」といったプログラムを通じて、すべての市民がテクノロジーや教育、ビジネスの機会を享受できる環境を整えています。
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