ソンクラーン休暇の移動を快適に、タイ運輸省が増便や運賃割引を発表

スリヤ・ジュンルンルアンキット副首相兼運輸大臣は、2025年4月11日から17日までのソンクラーン休暇期間中、旅行をより手頃で効率的にするための対策を発表しました。運輸省は、航空会社や鉄道、バス事業者と連携し、輸送能力を増強するとともに、運賃を引き下げることで、スムーズな移動を支援します。2025年3月11日にタイ政府メディアNNTが伝えています。

航空運賃の上昇に対応するため、タイ民間航空局が運賃を監視し、主要6航空会社が124便の増便と25,000席の追加を決定しました。また、国内の主要路線では運賃の上限価格から30%の割引を適用し、割引運賃の販売を3月11日から20日まで実施します。鉄道とバスのサービスも拡充され、タイ国鉄は26本の特別列車を運行し、運輸会社（Transport Company Limited）は1,000台の追加バスを投入する予定です。

道路を利用する旅行者に向けては、主要な高速道路と自動車専用道路で一時的に通行料金が免除され、ピーク時の渋滞を緩和します。さらに、新たに開通する高速道路区間（M6号線およびM81号線の一部）が一般開放され、既存の幹線道路の混雑軽減が期待されます。当局は、より効率的な移動を実現するため、代替ルートの推奨も行う方針です。

また、安全対策の強化として、長距離バスには強制的な休憩時間が設けられ、GPSによる速度管理を実施します。ミニバスには車内アテンダントの配置が義務付けられ、乗客の安全を確保します。さらに、交通混雑の緩和策として、ピーク時の貨物輸送を制限し、路肩へのトラック駐車を禁止することで、事故リスクの低減を図ります。

運輸省は、ソンクラーン期間中に乗客が取り残されることがないよう、輸送サービスを継続的に監視し、円滑な運営を維持するとしています。各機関が連携し、交通管理と安全対策を徹底することで、全国の旅行者が快適に移動できる環境を整えていきます。