アランヤプラテートでタイ人119人がカンボジアから送還、サイバー警察が取り調べを実施

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2025年3月1日、サケーオ県アランヤプラテート郡の国境で、カンボジアから送還されたタイ人119人が警察に引き渡されました。タイ警察中央捜査局サイバー犯罪捜査局などの関係機関が対応し、関係者の身元確認や犯罪への関与について調査を進めています。

今回の送還は、コールセンター詐欺やオンライン犯罪組織に関与した疑いがあることを受けたものです。初期調査の結果、119人のうち7人が逮捕状の対象で、合計13件の逮捕状が発行されていました。さらに、10人が46件の犯罪に関与している可能性があると判明しています。警察は押収した携帯電話や電子機器を分析し、証拠収集を進めています。

サイバー警察は、詐欺の手口や移動経路、組織内での役割について詳しく取り調べを行っています。特に、犯罪組織の指示役や拠点に関する情報を収集することが重点課題とされています。また、重要証人への聞き取りも行われ、コールセンター詐欺グループの実態解明が進められています。さらに、警察科学捜査局が関係者の似顔絵を作成し、捜査の手がかりとする方針です。

一方、カンボジア当局は、送還された人々は高額報酬を得る違法なオンライン業務に自発的に従事していたと説明しています。強制労働や監禁、暴力の痕跡は確認されていないとされています。

今回の対応は、タイ国家警察およびサイバー犯罪捜査局が進める国際的なコールセンター詐欺ネットワークの取り締まりの一環です。警察は、国内外の関係組織を追跡し、関与者を法の裁きにかけるための捜査を続けるとしています。