日本人の男をタイで拘束、日本の高校生をミャンマーでの詐欺に勧誘か

タイ警察は2025年2月13日、日本人の藤沼登夢容疑者（29歳）を拘束しました。藤沼容疑者は、日本の高校生をミャンマーの特殊詐欺グループに勧誘し、詐欺行為を強要した疑いが持たれています。

オンラインゲームを通じて誘い出し、ミャンマーへ

タイ警察によりますと、藤沼容疑者はオンラインゲームを通じて日本の高校生（17）と知り合い、旅行を勧める形でタイまでの航空券を用意しました。その後、高校生をミャンマー国境の町ミャワディへ連れて行き、現地のコールセンター詐欺グループの一員として活動させていたとみられています。

高校生の保護者が連絡が取れなくなったことを受け、日本大使館がタイ当局と連携し、1月に高校生を無事保護しました。

藤沼容疑者は、日本で「身代金目的の誘拐」「不法監禁」「住居侵入」「暴行」「強盗」などの容疑で逮捕状が出されていました。タイ警察は、藤沼容疑者の滞在許可を取り消し、ブラックリストに登録したうえで、今後、日本へ強制送還する方針です。

タイ警察は、「外国人による犯罪行為を厳しく取り締まり、違反者は国外追放し再入国を禁止する」と強調しています。