米国人男をオーバーステイで逮捕、児童ポルノ配信でFBIに指名手配

タイ入国管理局（タイ警察管轄）は2025年2月5日、米国籍の57歳の男をオーバーステイの容疑で逮捕したと発表しました。男は滞在許可期限が切れていたことが確認されたため、ナコンラチャシマ県警察署に送致されました。逮捕はナコンラチャシマ県ムアン郡ノーンブワサーラーのバイパス道路沿いで行われました。

タイ入国管理局捜査部門第4課は、情報提供者から「滞在許可が切れている可能性のある外国人がナコンラチャシマ県のノーンブワサーラーに住んでいる」との通報を受け、捜査を開始しました。現地で調査を行ったところ、通報の内容と一致する男を確認しました。職務質問を行い、パスポートの提示を求めましたが、男は「新しいパスポートを申請するために在タイ米国大使館へ送った」と説明し、その場で提示することができませんでした。そのため、入国管理局ナコンラチャシマ県事務所へ同行を求め、指紋照合を実施しました。

生体認証（Biometric）システムでの確認の結果、男の滞在許可がすでに切れていたことが判明しました。これを受け、オーバーステイの罪で逮捕されました。

その後、タイ当局が在タイ米国大使館およびFBI（米連邦捜査局）と情報を照会したところ、男は米国ジョージア州で逮捕状が出ている人物であることが明らかになりました。

容疑は「児童を利用した犯罪行為」および「児童ポルノのコンピューター上での配信」であり、ジョージア州当局およびFBIは、男の本国送還を強く求めているということです。

タイでの法的手続きが完了次第、入国管理局捜査部門第3課が男を米国へ送還する手続きを進める予定です。