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あれから16年。2004年12月26日(日)にインドネシア西部スマトラ島北西沖のインド洋で発生したマグニチュード9.0の「スマトラ島沖地震」により発生した津波は、タイ南部にも到達。プーケットやカオラックを中心にタイ全土で5,395人が死亡、8,457人が負傷。現在も2,817人が行方不明になっています。
あれから20年が経ち、タイ全土で追悼式典が行われました。タイ南部パンガー県タクアパ郡バーンナムケムをはじめとする被災地では、犠牲者への祈りと共に、防災の重要性が改めて強調されました。タイ国営メディアNNTが伝えています。
20年前、スマトラ島北西沖で発生したマグニチュード9.0の地震による津波は、タイのアンダマン海沿岸地域を襲い、パンガー県が最も深刻な被害を受けました。その中でも、バーンナムケムは壊滅的な被害を受け、多くの命と財産が失われ、悲劇の象徴となりました。
現在、被災地では災害への備えが大幅に進展しています。政府による警報システムの設置、避難訓練の定期実施、指定避難所の整備などがその一例です。村の住民の一部は漁業に復帰しましたが、新しい職業に転向する人も多く、地域は復興への道を歩み続けています。
20周年を記念する追悼イベントは、以下の主要な場所で行われました:
バーンナムケムでは、仏教、イスラム教、キリスト教による三宗教合同の追悼式典が行われ、犠牲者への祈りが捧げられました。また、災害から学んだ教訓と防災の進展を振り返る展示会も開催され、多くの人々が訪れました。
タイの防災・減災局とそのパートナーは、津波以降、沿岸地域の安全向上に力を注いでいます。早期警報システムの強化や避難計画の見直しなど、災害に対する包括的な準備が進められています。こうした取り組みは、バーンナムケムのような沿岸地域の住民が将来の災害に備え、より安全に生活できるよう支えています。
追悼式典は、犠牲者を悼むだけでなく、災害への備えを新たにする機会としても意義深いものです。タイ政府と地域社会は、悲劇を繰り返さないための努力を今後も続けていくことを誓いました。
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