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パンガン島で外国人薬物密売グループを摘発

2024年12月19日 配信

©タイ入国管理局

タイ警察は、パンガン島で観光客に違法薬物を販売していた外国人グループを摘発しました。このグループはタイ人を名義人として利用し、企業を隠れ蓑に資金洗浄を行っていたことが明らかになりました。関係者は約2年間にわたり活動を続け、取引総額は7,100万バーツ以上に達していたとされています。警察は関係者のビザを取り消し、国外追放とブラックリスト入りを進める方針です。



捜査の経緯

今回の摘発は、2024年3月にイギリス国籍の40代男が薬物所持で逮捕されたことが発端となりました。その後の捜査で、40代イタリア国籍の主犯格の男が浮上。彼はエクスタシーやコカインを含む違法薬物を販売し、さらに複数人と共謀して資金洗浄を行っていた疑いが持たれています。主犯格の男の口座からは、660万バーツの残高が確認され、不動産や車両も押収されました。

 

関連者の逮捕

警察はさらに、主犯格の男から薬物を購入していたフランス国籍の30代男とロシア国籍の30代男を逮捕。押収された薬物にはコカインやキノコ型の違法薬物が含まれており、これらは外国人観光客の間で広く流通していたとみられます。

 

名義貸し事業の摘発

主犯格の男性は、不動産事業や清掃サービス業を装った名義貸し事業を展開していました。タイ人を名義人として利用し、企業活動を隠れ蓑に違法行為を行っていたとされます。警察は名義貸しに関与したタイ人も捜査対象としており、法的責任を追及する方針です。

 

再発防止策

観光警察局は、「外国人がタイ人を名義人として利用する事例や観光業を脅かす犯罪行為を徹底的に摘発する」と述べ、各地の警察署と連携して外国人および関連企業の監視を強化する方針を示しました。

パンガン島やサムイ島といった観光地での犯罪行為は、タイの観光イメージを損ねる恐れがあるため、当局は今後も摘発を進めていくとしています。

 

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