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タイ東部パタヤで日本人5人逮捕、特殊詐欺グループを摘発

2024年12月18日 配信

2024年12月18日、タイ入国管理局は、日本人を標的とした大規模な特殊詐欺グループの摘発に成功したと発表しました。この事件では、日本国内の高齢者を中心に被害が拡大し、1日あたり最大2400万円(約500万バーツ)の被害が確認されています。



詐欺の手口

タイ入国管理局の調査によると、このグループはタイ国内で拠点を構え、日本国内の高齢者に対して「健康保険の返金手続き」を装った詐欺を行っていました。以下が詐欺の具体的な手口です:

  1. 偽の公務員を名乗り、高齢者に「医療費の返金がある」と電話で連絡。
  2. 数百万円単位の金額を用意し、指定口座に振り込むよう指示。
  3. 被害者がATMで送金を完了すると、詐欺グループが即座に資金を引き出し、不正に流用。

この手口で、数多くの高齢者が騙され、1日あたり数千万円規模の損失が発生していたと見られます。

 

摘発の詳細

タイのチョンブリー県に所在する2カ所の拠点が、12月中旬に摘発されました。

  • 拠点1: 高級プールヴィラ(指揮本部)

    • 日本国籍の男性2名(タカユキ、ハジメ)が逮捕。
    • コールセンター全体を指揮していたと見られる。
    • 携帯電話、タブレット、パソコンなど計42点の証拠品を押収。
  • 拠点2: プールヴィラ(業務本部)

    • 日本国籍の男性3名(ケンジロウ、タカヒロ、カツヒト)が逮捕。
    • コールセンターの実務を担当。
    • 被害者データや詐欺シナリオの台本など計37点を押収。

押収品には、詐欺に使用された被害者リストや通話記録などが含まれ、同グループが詐欺活動を行っていた確たる証拠となっています。

 

 

元ヤクザが関与

さらに調査を進めた結果、グループのリーダーとされる人物が、かつて日本の有名ヤクザ組織「山口組」のメンバーだったことが明らかになりました。この詐欺グループは、得た資金をタイ国内で名義貸しを利用した事業に投入しており、不正資金洗浄が行われていた可能性も指摘されています。

 

被害額と影響

1日あたり約2400万円の被害が確認されており、累計で甚大な被害額に達すると見られています。日本の高齢者をターゲットにした詐欺の横行が、両国間の問題として改めて浮き彫りとなりました。

 

今後の対策と市民への呼びかけ

タイ入管局は、外国人犯罪への取り締まりをさらに強化する方針を表明。また、市民に対し、不審な行動や犯罪の兆候を見かけた場合は、速やかに当局に通報するよう呼びかけています。

 

情報提供先:

  • タイ入国管理局: ノンタブリー県パーククレット区バーンマイ町904番地
  • ウェブサイト: www.immigration.go.th

この摘発により、タイと日本の連携による国際犯罪対策の重要性が改めて強調されました。犯罪グループの完全解明とさらなる被害の防止が求められています。

 

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