|
|
タイのデジタル経済は2024年に4.44兆バーツ規模に達する見通しで、前年より5.7%増加する見込みです。この成長は、タイの国内総生産(GDP)の2.2倍に相当します。国家経済社会開発委員会(NESDC)は、2024年のGDP成長率を2.6%と予測しており、デジタル分野がタイ経済全体の重要な推進力になるとみられています。2024年12月15日にタイ広報局が伝えています。
プラサート・チャンタラルーントーン副首相兼デジタル経済社会大臣は、政府がデジタル経済の高度化とデジタル分野への投資を国家の優先課題と位置づけていることを強調しました。また、公的部門をデジタル化する「デジタルガバメント」の推進にも力を注いでいます。
特に、外国投資家を誘致してタイ国内にデータセンターを設置し、クラウドサービスの提供を促進するなど、インフラ整備にも注力しています。この一環として実施された「タイ・デジタル経済2024」プロジェクトは、タイのデジタル経済を大きく押し上げています。
2024年にはタイのデジタル製品やサービスの輸出が17.2%増加する見通しで、同国の全体的な輸出成長率(6.1%)を大幅に上回ると予測されています。この成長は、デジタル分野がタイの競争力を高める一因となっています。
2024年には、民間部門のデジタル分野への投資が前年比2.8%増、公的部門のデジタル投資が4.5%増となる見込みです。特に成長が著しい分野として、デジタルコンテンツ(12.6%増)と通信分野(10%増)が挙げられます。
また、デジタル産業における個人消費は5.6%増加すると予測されており、タイ全体の消費成長率(4.8%)を上回る見込みです。
政府は、2025年から2026年にかけて、民間部門によるデジタル投資がタイのデジタル経済をさらに発展させる主要な原動力になると見込んでいます。この動きにより、デジタル経済がタイ全体の経済成長を牽引する役割を果たすと期待されています。
■High Growth in Thailand’s Digital Economy
関連記事