中国人向け違法代理出産で医師や看護師ら逮捕

タイ特別捜査局（DSI）は2024年12月13日、違法な代理出産の仲介に関与したとして複数の容疑者を逮捕しました。この事件は、中国人カップルの依頼を受けた代理出産をめぐるものです。

12月13日、DSIの調査・情報センターはバンコク・チャトゥチャック区のコンドミニアムで、容疑者の一人である女を逮捕しました。女は代理出産の仲介役を担っていたとされ、商業目的の代理出産の共謀、金銭を受け取ることによる代理出産の仲介などの罪で告発されています。容疑者は人身売買の部門に引き渡され、法的手続きを進められる予定です。

さらに、同じ事件に関与した医師や看護師ら3名も逮捕されています。捜査によると、これらの医療従事者は代理母の子宮に胚を移植するなどの医療行為を行い、商業目的の代理出産を支援したとされています。彼らは、夫婦のための医療的生殖技術を委員会の承認なしに提供した罪でも起訴されています。

国際的には、代理出産は発展途上国で人気を集めています。AP通信によれば、アメリカやオーストラリアで代理出産を依頼する場合の費用は15万ドルに達することがあり、これに比べて発展途上国では費用が低いため、多くのカップルがこれらの地域に目を向けています。