タイ南部5県で大雨警報、災害対策本部が緊急対応

洪水・暴風雨・地滑り救援作戦センターは、2024年12月13日から14日にかけて南部5県での大雨に関する緊急警報を発表しました。チュムポーン県、スラタニ県、ナコンシータンマラート県、パッタルン県、ソンクラー県が高リスク地域として指定されており、鉄砲水や濁流、地滑りの危険が懸念されています。また、トラン県、パッタニー県、ヤラー県、ナラティワート県でも警戒が必要です。タイ国営メディアNNTが伝えています。

プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防大臣がセンター長として指揮を執り、全面的な準備を指示しました。災害対応部隊は現地に配備されており、地域11県では44チーム、地域12では712部隊が動員されています。また、緊急時の避難計画が整備されており、避難所も開設されています。

気象局の予報によると、降雨は12月18日までに弱まる見込みですが、パタニー川、サイブルー川、コーロク川などの主要河川では、12月19日から20日にかけて水位がピークに達することが予想されています。このため、洪水を防ぐために排水ポンプや排水設備が設置されるなど、事前の対策が講じられています。

一方、被災地での復旧作業も進行中です。浸水被害を受けた135の電気通信施設や医療施設はすでに運用を再開しており、公共医療サービスも通常通り提供されています。

財政支援の遅れに関する住民からの苦情を受け、災害予防軽減局は補償金支払いの迅速化を進めています。被災住民への支援を迅速かつ円滑に行うため、手続きの簡素化やアクセス向上のための新たな措置が導入されています。

住民には引き続き警戒を呼びかけるとともに、洪水や地滑りが発生した場合は速やかに避難するよう案内されています。最新の情報は、地方自治体や関連機関を通じて随時提供される予定です。