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バンコクを拠点に11店舗を展開する大麻チェーン店で、従業員らが人事部から暴力と脅迫を受けたと告発しました。従業員の証言によると、金銭横領や経営者侮辱の疑いをかけられ、1人当たり10万バーツ(約40万円)の支払いを求められたといいます。支払いを拒否すれば法的措置を取ると脅され、一部の従業員が退職を余儀なくされました。2024年12月4日の各報道が伝えています。
SNSに投稿された映像には、白いシャツを着た男性従業員が黒いシャツの男性4人に囲まれ、緑のシャツを着た女性人事部責任者に顔を叩かれる場面が記録されています。女性は「誰を侮辱してもいいが、”ベン”を侮辱するな」と発言し、その直後に暴力を振るいました。
同チェーン店では、一部店舗で従業員による金銭横領が発覚していました。問題の白いシャツの男性従業員のLINEには、他の従業員との会話が残されており、そこには経営者「ベン」を侮辱する内容が含まれていたといいます。この会話を見た人事部責任者が怒り、暴力を振るったとされています。
事件後、人事部は横領の責任として1人当たり10万バーツの支払いを要求しました。支払いが難しい場合は分割払いを提案され、働いて返済するよう指示された従業員もいたとされています。また、支払いを拒否すれば窃盗罪で訴えると脅されたとのことです。この対応に反発した約10人の従業員が退職しましたが、その後の法的処置について不安を抱えています。
退職した従業員たちは、「もし不正があるならば、個別に対応すべきであり、全員を一括りにして脅迫するのは不当だ」と主張しています。また、暴力や脅迫を受けたことに対し、公正な対応を求めてメディアに訴えました。
一方で、人事部責任者のレックさんは、「従業員が金銭横領を行い、経営者を侮辱した内容を見て怒りのあまり手を出してしまった」と説明しました。金銭の支払いについては、従業員との合意の上で進めたものであり、強制ではないと否定しています。また、横領の証拠として防犯カメラ映像があると主張し、警察に提出済みであるとしています。
この事件は、従業員の権利侵害や会社側の対応が問題視されています。関係者は法的措置に進む可能性が高く、公正な解決が求められます。
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