2023年11月25日18時50分、ラヨーン県ムアン郡のボーシマント通りにある木造とコンクリートの2階建て住宅で火災が発生しました。この家では電気が止められており、13歳の少女がロウソクの灯りで宿題をしていたことが火災の原因とされています。
火災は2階部分から広がり、少女が家の中に取り残されてしまいましたが、近隣住民の助けによって救出されました。少女は煙を吸い込む被害を受けましたが、幸いにも大きなけがはありませんでした。現場には消防隊が駆けつけ、迅速に消火活動を行い、鎮火しました。
少女の話によると、学校から帰宅した際、自宅の電気が止められていることに気づいたとのこと。隣家では電気が正常に使えていたため、自宅のメーターを確認したところ取り外されていました。そこで、ロウソクを点けて宿題をしたり家事をしたりしていたのだとか。その後、ロウソクを消して休んでいたところ、両親が販売用に準備していた衣類付近から突然火が出ているのを発見しました。火を消そうと試みたものの、火は瞬く間に広がり、階段から避難するのが困難になったため、窓から飛び降りて脱出したと話しています。
少女の父親は、自宅に戻った際、娘が無事であることに安堵し涙を流して感謝の意を示しました。父親によると、翌日に電気料金を支払う予定で商品販売をしていたところ、その前に電気が止められてしまったとのこと。この火災によって数十万バーツに上る被害が発生し、ヴィンテージの衣類など、高価な品々もすべて焼失してしまいました。それでも父親は、娘が無事であったことを「何よりもありがたい」と語りました。