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タイ運輸省は、スワンナプーム空港を5年以内に世界のトップ20空港にランクインさせるための戦略的計画を発表しました。タイ空港公社(AOT)が監督するこのプロジェクトでは、サービスの質を向上させ、待ち時間を短縮し、先進技術を導入することを目指しています。段階的な導入計画には、自動パスポート管理システムや生体認証技術、乗客処理能力の拡大が含まれています。タイ国営メディアNNTが2024年11月11日に伝えています。
長期的な目標としては、新しいターミナルの建設やタイの航空機メンテナンス分野の拡大、年間2億人の乗客を処理できる空港全体の能力向上が掲げられています。主要なプロジェクトには、スワンナプーム空港とドンムアン空港のターミナル拡張が含まれています。スワンナプーム空港では、東ターミナルの拡張と南ターミナルの新設により、年間1億5000万人の乗客に対応可能となる予定です。ドンムアン空港も第3開発段階を進めており、年間5000万人の乗客を受け入れられるようにする計画です。
また、AOTは24時間対応の事前チェックインオプションを検討しており、2024年12月までに新しい待合エリア、2025年2月までに子ども用遊び場を設置する予定です。
タイは環境に配慮した取り組みを強化しており、シンガポールの主要空港と連携して、持続可能な航空燃料(SAF)の導入や太陽光発電などのクリーンエネルギーの拡大を目指しています。スワンナプーム空港はすでに20メガワット(MW)の太陽光発電を行っており、3年以内に昼間のエネルギー消費をゼロにする計画を進めています。
観光のハイシーズンを前に、政府は国際観光客が快適に空港を利用できるよう、関係機関に対応を求めています。スワンナプーム空港では新たに生体認証システムが導入され、主要チェックポイントでの待ち時間を短縮しています。2024年度の乗客数は19.2%増加しており、冬の旅行シーズンには1時間あたり最大7,000人の乗客が見込まれています。
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