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プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼国防大臣がタイ東部トラート県のクート島を訪問したことをきっかけに、観光客の訪問が増加しています。タイとカンボジアの重複領土問題に関する政治的な攻撃が沈静化する中、観光業者はさらなる観光客の増加に期待を寄せています。2024年11月9日に各報道が伝えています。
現地の観光会社によると、この時期に外国人観光客が大幅に増加していますが、一部のタイ人観光客はソーシャルメディアの情報を見て安全性について問い合わせているとのことです。スタッフは「地域に危険はなく、タイ・カンボジア双方からの軍事配備もない」と説明し、不安を払拭する努力を続けています。
プームタム副首相兼国防大臣は島内の軍事基地を視察し、内務大臣も訪問予定です。観光業者は、政府高官の訪問が観光客の不安を和らげ、信頼を回復することに繋がると期待しています。
「ソーシャルメディアで広がった軍事対立の話は完全に誤情報です。クート島は安全で、年末の観光シーズンにぜひ訪れていただきたいです」と関係者は述べています。
また、バンコクから訪れた観光客は「コクートの美しい自然と透き通った海を満喫しています。ニュースを見ても不安は感じず、コクートは間違いなくタイの一部です」と語りました。
一方、現地住民の中には、ソーシャルメディアで拡散されている誤情報が混乱を招いていると指摘する声もあります。「ここに戦闘は一切なく、実際には存在しない危険が誇張されています。これは誰の利益にもなりません」と住民は話します。
さらに、トラートの観光関係者は、「島がタイに属していることは明らかですが、政治的な意図が絡んだ偽情報が影響を与えている」と説明しています。その結果、タイ人観光客の予約が減少し、観光シーズンに悪影響が出ています。
それでも、現地の観光業者によると、功徳行事や休日の影響でタイ人観光客が増えているとのことです。外国人観光客は例年通りのハイシーズンを迎えており、特に欧州や北欧からの旅行者が2024年末から2025年初めにかけて訪れる見込みです。
観光促進の取り組みも続いており、タイ国政府観光庁トラート事務所が特別なツアーパッケージを展開し、観光客の信頼を維持することに成功していると報告されています。
https://www.thaipbs.or.th/news/content/346130
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