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タイ保健省は2024年11月9日、タイ東部ラヨーン県内の2つの学校で約700人以上の生徒が腹痛や嘔吐などの症状を訴えた件について調査した結果、ノロウイルス感染が疑われると発表しました。感染源として水や食事が原因とみられており、感染は学校対抗のスポーツイベントが行われた後に発生しました。各報道が伝えています。
この集団感染は、11月6日から7日にかけて報告され、最も多く見られた症状は腹痛（88%）、嘔吐（83%）、頭痛（79%）、下痢（72%）、発熱（68%）でした。ノロウイルスが検出された患者の多くは軽症であり、病院で治療を受けた93人はすでに回復し退院しています。重症患者や死亡者は確認されていません。
タイ保健省は、「現在のところ、感染は学校内に限られているものの、原因調査は続いています」と述べました。保健当局は環境サンプルを収集し、病原体の特定を急いでいます。採取されたサンプルは水、氷から溶けた水、イベントで提供された食事の残りなどで、これらの検査結果は11月11日に発表される予定です。
また、感染経路は水や氷の可能性が高いと考えられていますが、子どもたちが学校外で感染し、その後校内で拡大した可能性も否定できません。保健省は、住民に対して食事は十分に加熱してから摂取すること、きれいな水を飲むこと、そしてトイレの後に石けんで手を洗うなど衛生管理を徹底するよう呼びかけています。
ノロウイルスは、汚染された水や食べ物の摂取、またはウイルスに汚染された表面に触れて感染することがあり、12～48時間の潜伏期間を経て症状が現れます。症状は激しい嘔吐、腹痛、下痢、低熱などで、重症化すると脱水症状を引き起こす危険性があります。軽症の場合は水分補給で安静にすることが推奨されますが、重症化した場合は速やかに医療機関を受診することが必要です。
