【大気汚染】バンコクのPM2.5濃度が上昇、健康への影響が懸念

バンコク大気質情報センターは、2024年11月9日午前7時の時点で、バンコク都内のPM2.5濃度が平均26.2マイクログラム毎立方メートル（µg/m³）に達し、大気質が「オレンジカテゴリー」となったと発表しました。この大気質レベルは健康リスクを伴う可能性があり、今後さらに悪化することが予測されています。これを受け、住民に対する健康注意が呼びかけられています。タイ国営メディアNNTが伝えています。

バンコク都内で特にPM2.5濃度が高い地域はノーンケーム区（47.4 µg/m³）、タウィーワッタナー区（40.9 µg/m³）、バーンボーン区（37.6 µg/m³）、タリンチャン区（35.7 µg/m³）、トンブリー区（34.5 µg/m³）であり、これらの数値は住民、特に屋外で活動する人々や健康が脆弱なグループにとって深刻な影響を及ぼす可能性があります。

専門家は、住民に対し屋外ではPM2.5対応マスクを着用し、激しい運動を控えるよう求めています。これらの予防措置を取ることで、汚染による健康リスクを軽減できるとしています。また、呼吸器系や心疾患などの持病がある人々は特に注意が必要です。

ハイリスクグループの方々には、屋外での激しい活動を避け、症状をよく観察するよう勧告されています。もし咳や呼吸困難、目の刺激といった健康問題が生じた場合は、早急に医療機関を受診するよう指示が出されています。

当局は今後も状況を監視し、必要に応じてさらなる対策を講じる予定です。