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タイ運輸省は、タイ南部トラン県のトラン空港の新しい旅客ターミナルの建設を加速させ、2025年末までの完成を目標としています。この指示はタイ南部の市民団体からの要望を受けてマナポーン・チャローンシー副運輸大臣が行いました。1.6億バーツのこのプロジェクトは、約6か月前に施工業者が事業から撤退したため、完成目前で中断されていました。
トラン空港の新しいターミナルは、滑走路の拡張や施設の強化といった広範な近代化計画の一環であり、年間約340万人の乗客を収容可能です。新ターミナルには、2つの飛行機コンコースと1,000台収容の駐車場が設置され、観光産業の成長を支える重要な施設となる見込みです。
「新しいターミナルは、2025年末までに稼働する必要があり、観光業を強力にサポートするでしょう」とマナポーン・チャローンシー副運輸大臣は述べています。また、タイ民間航空局(CAAT)との協力で航空機、貨物、乗客の処理システムの評価を行い、将来的な国際便に対応するため、出入国管理や税関、健康管理、動物検疫の統合も検討される予定です。
さらに、現在の2,100メートルの滑走路を2,990メートルに延長し、ボーイング737やエアバスA320など中型機を最大14機まで同時に扱える新しい電気システムの導入も進められています。滑走路の拡張は既に36%が完了しており、2026年1月の完成を目指しています。「拡張された滑走路は、より大型の航空機を受け入れることで、競争力のある価格設定を可能にし、公共の選択肢を広げるでしょう」としています。
空港局(DoA)局長は、ターミナル建設の遅延は施工業者の財政問題が原因であると説明しています。今年4月、同局は業者に対し警告を発し、契約解除および違約金に関する条件を提示しました。しかし、業者は10月5日までに工事再開を約束したものの、進展は見られませんでした。
DoAの委員会は10月30日に契約の解除を決定し、現在、新たな業者の選定を進め、プロジェクトの期限内完了を確実にしようとしています。
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