国際クルーズ船がサムイ島に活気をもたらす：観光業の復活と経済効果

タイ湾に浮かぶタイ南部スラタニ県のリゾートアイランド・サムイ島に国際クルーズ船が訪れ、観光業に新たな活力をもたらしています。2025年4月までに24回の寄港が予定されており、そのうち最初の訪問は2024年11月5日に行われました。ドイツ船籍の「セレブリティ・ソルスティス」号がナトン湾に停泊し、カナダ、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリア、インドネシア、シンガポールを巡った後、2,830人の国際観光客をサムイ島に運びました。タイ国営メディアNNTが伝えています。

この中で約1,280人の観光客が地元のガイド付きツアーに参加し、島内の観光名所を訪れ、地元の交通サービスを利用しました。一方、その他の観光客はタクシーや徒歩で独自の観光を楽しみ、サムイ島の経済には約300万から500万バーツの収益がもたらされたと推定されています。

この訪問を支えるため、サムイ島地区事務所、タイ国政府観光庁サムイ支部、税関職員をはじめとする地元当局が協力して観光客の受け入れ体制を整えました。「セレブリティ・ソルスティス」号は今後もシーズン中にさらに11回サムイ島を訪れる予定で、次の寄港地はチョンブリー県のレムチャバン港、その後はベトナムへの航路を予定しています。

サムイ島観光振興協会の会長によると、クルーズ観光の再開は地元ビジネスに大きな恩恵をもたらすとされています。2024年10月から2025年4月にかけて、サムイ島には1,300人から3,000人以上の乗客を乗せたクルーズ船が訪れ、訪問客は島の豊かな自然景観や文化的名所、新鮮なシーフード、地元の手工芸品を堪能すると見込まれています。これらの日帰り観光客は高い購買力を持ち、サムイ島経済に大きな貢献をしています。

さらに、観光・スポーツ省の報告によれば、スラタニ県は2023年には観光客数で第10位にランクインしていましたが、2024年には第8位に上昇しました。2024年1月から9月にかけて観光客数は24.49%増加し、国内トップの成長率はチョンブリー県の36.58%で記録されています。