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ラジャダムヌンスタジアムにムエタイ石田兄弟登場!そうまは快勝も、ゆうまは惜しい星を落とす

2024年10月5日 配信
練習後の石田兄弟、キッズ練習生と撮影

練習後の石田兄弟、キッズ練習生と撮影

タイで活動する日本人のムエタイ兄弟、”石田そうま”と”石田ゆうま”は、2024年10月4日(金)のラジャダムヌンスタジアムで行われた定期興行「ラジャダムヌン・ノックアウト」に出場したが、揃って好試合を魅せて会場を沸かせた。



石田兄弟が揃ってリングに上がるのは昨年、兄弟が揃ってKO勝ちしたRWS(ラジャダムヌン・ワールドシリーズ)興行以来、約1年ぶり。この1年の間に兄弟それぞれがキャリアを積み、17歳となった兄のそうまは、ラジャダムヌンスタジアム認定のランキングに顔を出すようになった。

16歳の弟のゆうまもランキング入りを目指しており、まずは兄弟揃ってのランキング入りを狙いたいところ。互いに3か月ほどの、故郷の岡山県津山市での充電期間を経て、現在は兄弟共にバンコクのロンポージムにて、練習漬けの日々を送っている。

金曜のラジャダムヌンスタジアム外国人観光客や地元観客など試合開始前から早々と席が埋まっていき、なかなかの盛況。そんな中で、第1試合にまず兄のそうまが登場し、バークリット・ルークムアンペット(タイ)と109ポンド契約(49.4キロ)で対戦した。

試合前のそうま、トレーナーと精神統一

試合前のそうま、トレーナーと精神統一

3分3ラウンドで行われたこの試合、バークリットは引き締まった小柄な身体から繰り出すエルボーが強烈で侮れない選手だが、そうまは1ラウンドから積極的に攻める。互いにきびきびした動きで、会場の観客を沸かせる。そうまは首相撲でもタイ人に負けず、ポイントをピックアップしていく。

この日は、そうまのパンチも冴えていた。

この日は、そうまのパンチも冴えていた。

今回は以前ランキング入りを果たした105ポンド(47.6キロ)のミニフライ級より、重い体重での試合となったが、そうまの動きは軽快で、2ラウンド、3ラウンドもそうまの攻撃がバークリットを上回り、そうまが判定で完勝した。貫禄の勝利と言える兄のそうまは、4月の上位ランカー・パダーン戦を経て、安定感を増している様子だ。

試合後に健闘を称え合う、そうまとバークリット

試合後に健闘を称え合う、そうまとバークリット

続いて中国人ファイターの強烈なノックアウト勝利を挟んで、第3試合にゆうまが登場、ペッチジェシー・キアットムー4(タイ)と115ポンド契約(52.1キロ)で対戦した。そうまと同じく、試合は3分3ラウンド。第1ラウンド、サウスポーのペッチジェシーの左ミドルが何度かゆうまを捉える。ゆうまも右ミドルやパンチで対抗して前に出る。首相撲も負けてはいないが、ラウンド後に公開されるジャッジの採点は、3者ともペッチジェシーを支持した。2ラウンド、3ラウンドとゆうまは挽回を狙って、前に出ていく。良いパンチが何度もペッチジェシーを捉えて見せ場をつくるも、タイ人は老獪で、うまく逃げられる。判定はペッチジェシーが少し上回り、ゆうまは惜しい敗戦となった。

ゆうまも良く攻めたが、判定はペッチジェシーを支持

ゆうまも良く攻めたが、判定はペッチジェシーを支持

兄弟揃っての勝利とはならなかったが「これもいい経験」とジム側はコメントする。敗戦も落ち込まずに飄々とした表情の試合後もゆうま、この日の経験を糧にまた強くなっていくだろうとジム側は話していた。

判定の結果を聞いて、リングを降りるゆうま。

判定の結果を聞いて、リングを降りるゆうま。

石田兄弟の次戦は、年内にラジャダムヌンスタジアムの出場となる予定だが、兄弟の競演となるかどうかは未定、石田兄弟の試合の予定は、所属のロンポージムのFacebookページなどでアップされる

■ロンポームエタイボクシングジム
https://www.facebook.com/009009rompo

<寄稿・Odasai(https://note.com/odasai_oda)>

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