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高村正大外務大臣政務官が、2024年7月10日から12日までタイを訪問。政府要人との間で、「包括的戦略的パートナーシップ」の下で両国間協力の更なる強化や地域・国際情勢における連携について意見交換を行いました。
タイは日本との経済協力を強化し、将来の産業に焦点を当て、ランドブリッジプロジェクトへの投資を呼びかけています。これらの議論は戦略的パートナーシップを強化し、両国間の観光促進を目指しています。タイ国営メディアNNTが2024年7月12日に伝えています。
プームタム・ウェーチャヤチャイ副首相兼商務大臣は日本の外務大臣政務官である高村正大氏とこれらのイニシアチブについて会談しました。プームタム大臣は、今年で137周年を迎えるタイと日本の長年の関係を強調し、2022年に確立された戦略的パートナーシップに言及しました。また、タイ最大の投資国である日本の地位を指摘し、タイ国内で約6,000社の日本企業が活動していることを述べました。
会談では、太平洋とインド洋を結ぶ重要な貿易・輸送拠点となることを目指すランドブリッジプロジェクトの可能性が強調されました。プームタム大臣は、日本の投資家に対し、特に自動車産業(内燃機関車両および現代車両)や、医療機器、ロボット、クリーンエネルギーといった高い潜在力を持つ産業のための東部経済回廊(EEC)への投資拡大を呼びかけました。
また、両国間の観光およびビジネスのための旅行の円滑化についても議論されました。プームタム大臣は、より多くの日本人観光客がタイを訪れるよう招待し、ビジネスや文化交流のためのビザの滞在期間を30日から60日に延長する政府の計画を強調しました。また、日本に対してタイの観光客やビジネス関係者の渡航を容易にするよう要請しました。
プームタム大臣は、大阪で開催される2025年の万博において、伝統医学、食品、その他のソフトパワー資産に関するタイのイノベーションを展示するタイパビリオンへの参加意欲を確認しました。現在、日本はタイの第三位の貿易相手国であり、2024年の最初の5ヶ月間で貿易額は214億3100万米ドルに達しています。
議論には、タイのターゲット産業への日本の投資増加と、新しい国際基準に適応するための移行計画についても含まれていました。プームタム大臣は、日本の技術力とタイの物流の優位性が組み合わさることで、タイが自動車産業の中心的な生産拠点となることができると確信を示しました。
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