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Asia’s 50 Best Restaurants(アジアのベスト50レストラン)の部門賞の一つ、Asia’s Best Female Chef Award 2024(アジアの最優秀女性シェフ賞)の2024年度の受賞者が、バンコクを拠点に活動するPichaya ‘Pam’ Soontornyanakij(ピチャヤ・”パム”・スントゥルニャキージ氏)に決定しました。
パム氏は料理研究家、タイ国内で有名なテレビ・パーソナリティー、さらには「Potong(ポトン – 2023年度アジアのベスト50レストランのNo. 35にランクイン)」のオーナーシェフと、複数の顔を持ち、タイの料理界において最も有名な人物の一人です。計318名から構成されるAsia’s 50 Best Restaurants Academy(アジアのベスト50レストランアカデミー)の投票によって決定されるこの賞は、料理の技能、専門知識、そしてその創作力で限界に挑戦する、ガストロノミー界で活躍する女性シェフを称えるものです。
パム氏は本年3月26日に開催される、2024年度のアジアのベスト50レストラン授賞式で、改めて表彰されます。S.Pellegrino(サンペレグリノ) & Acqua Panna(アクアパンナ)が冠スポンサーを務める2024年度のアジアのベスト50レストランはイベント史上初、韓国の首都、ソウルでの開催となり、Ministry of Agriculture, Food and Rural Affairs (MAFRA) (農業食糧農村省)とSeoul Metropolitan Government (ソウル特別市)の協力のもと、多種多様なプログラムで構成されます。イベントは、2024年度のアジアのベスト50レストランのランキングが発表される授賞式でその盛り上がりが最高潮に達します。
子供時代をバンコクで過ごしたパム氏は、The Culinary Institute of America(ザ・カリナリー・インスティテュート・オブ・アメリカ)に学び、その後ニューヨークの有名高級レストラン「Jean-George(ジャン・ジョルジュ)」で修行を積みました。その後タイへと戻り、プライベート・シェフとして活躍し、レストラン「The Table(ザ・テーブル)」を立ち上げる中で、現地の美食家やメディアなどからその腕を高く評価を獲得されることとなりました。現在は、バンコクで複数の店舗を展開するレストラン「Smoked(スモークド)」のオーナーも務めています。若いうちから様々な賞を獲得しており、2022年にはサンペレグリノ ヤングシェフアカデミー 世界大会の審査員も務めました。
レストラン「ポトン」においては、彼女のタイと中華系という2つ異なる祖先のルーツと食文化が料理を通じて表現されています。レストラン名はタイ語で「シンプルな」という意味で、彼女の家族が携わっていた中国漢方薬のビジネスから発想を得たそうです。今でも「ポトン」は、彼女の祖父が実際に中国漢方の薬局を経営していた建物の中にあり、伝統と前衛的な料理技術を融合させた20品から構成されるテイスティング・メニューを提供しています。これらメニューには「塩、酸、スパイス、食感、メイラード(香ばしさ)」という、彼女が大切にする5つの要素の料理哲学が息づいています。パム氏はタイ国内で最も影響力のあるシェフの一人として認知されており、バンコクのチャイナタウンの中心に位置する「ポトン」も、バンコクで最も評価の高いファインダイニング・スポットの一つとなっています。「ポトン」は2023年度のアジアのベスト50レストランでNo.35、The World’s 50 Best Restaurants 2023 (2023年度の世界のベスト50レストラン)でのNo.88など確固たる評価を獲得しており、パム氏も美食界における先駆者としての地位を確立しつつあります。
パム氏はWomen in Gastronomy (WIG)「食の世界の女性たちの会」においても重要な役割を担い、女性シェフ達の支援活動に積極的に取り組んでいます。最近では、非営利団体「American Women’s Club of Thailand(アメリカン・ウーマンズ・クラブ・オブ・タイランド)」と協力し、タイの農村地域の女子学生がシェフになる夢を実現するための支援を目的とした自らの奨学金制度、「WFW(Women for Women)」を開始しました。
アジア全域内で活躍する女性シェフ達を称えるアジアの最優秀女性シェフ賞、タイのDuangporn ‘Bo’ Songvisava(ドゥアンポーン・”ボー”・ソンビサヴァ氏)(2013 年)、台湾のLanshu Chen(ランシュー・チェン氏) (2014年)、香港のVicky Lau (ヴィッキー・ラウ氏)(2015年)、フィリピンのMargarita Forés (マルガリータ・フォレス氏) (2016年)、香港のMay Chow(メイ・チョウ氏) (2017年)、タイに拠点を構えるBongkoch ‘Bee’ Satongun (ボンコック・“ビー”・サトンゴン氏) (2018年) 、Garima Arora(ガリマ・アローラ氏)(2019年)、韓国人シェフのCho Hee-sook (チョ・ヘスク氏)(2020年)、上海を拠点とするDeAille Tam (デアイール・タム氏) (2021年)、日本人パティシエのNatsuko Shoji (庄司夏子氏) (2022年)、シンガポール拠点のフィリピン人チェフのJohanne Siy (ジョアン・シイ氏) (2023年) といった女性シェフが受賞しています。
「パム・シェフは、印象的な5階建ての歴史的建造物にある彼女の高級レストランにおいて、実に革新的な料理を提供し続けてきました。彼女が生み出す20品のテイスティングメニューでは、芸術的なストーリーテリングを通じて、先祖伝来の文化に対する敬意が見事に表現されています。食べる人の感情を揺さぶる食事はもちろんのこと、テレビ出演や奨学金制度などを通じて確立された、タイの美食界における存在感から、今回の受賞は当然と感じています。」(アジアのベスト50レストランのコンテンツ・ディレクター、William Drew(ウィリアム・ドリュー)のコメント)
「今回の受賞を大変光栄に感じています。この賞は私個人のこれまでの実績というよりも、私の信念、先祖伝来の文化に対する敬意、そして常に高みを目指すという努力を評価してもらったものだと受け止めています。この賞が若い女性シェフ達に対し、新たな壁を突き破り、料理界における大きな夢に向かって突き進むためのインスピレーションになることを願います。私は、情熱と努力があれば、誰もが成功への道を切り開くことができると信じています。今回の受賞に対し、50ベストに感謝します。これは私個人だけのものではなく、世界中の志あるシェフ全てに対する賞賛であると考えます。」(受賞にあたっての、ピチャヤ・”パム”・スントゥルニャキージ氏のコメント)
サンペレグリノ&アクアパンナが冠スポンサーを務める、アジアのベスト50レストランの2024年度のトップ50のリストは、本年3月 26日に韓国のソウルのグランド・インターコンチネンタル・ソウル・パルナスで開催される授賞式で発表されます。
【「アジアの最優秀女性シェフ賞」の動画】
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