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三菱地所株式会社は2024年1月24日、タイの大手デベロッパーRaimon Land Public Company Limited 社(以下、RML 社)と共同で開発した大規模複合オフィスビル「One City Centre」をグランドオープンしました。「One City Centre」は、三菱地所グループとして初となるタイ国内でのオフィス開発計画で、総事業費は約88億タイバーツ(約361億円)、276mのタイ国内最高層オフィスビルとなります。
なお「One City Centre」にはテナントとして、ピンクのカオマンガイとして知られる「ゴーアン・カオマンガイ・プラトゥーナム」などがフードコートに出店し、その他有名レストランも出店予定です。
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「One City Centre」は、各国の大使館や高級ホテル、ショッピングモールが集積するセントラル・ルン
ピニエリアに所在しており、米国大使公邸やルンピニ公園に近接していることから自然豊かな眺望を望むことが可能です。また、バンコクの主要ゾーンを通過する BTS(高架鉄道)スクンビットライン沿線の本エリアは、その優れた交通利便性から高い人気を博す、バンコク有数の優良オフィスエリアです。「One City Centre」は日系企業が手掛けたタイにおけるオフィス開発物件としては過去最大規模の貸付面積であり、多様な働き方に柔軟に対応できるよう整備し、ポスト・コロナで増加している日系を含む各国外資企業等のタイ進出をサポートしていきます。
「One City Centre」は、オフィス棟(地上 61 階建て)、商業棟(地上 3 階建て)の 2 棟からなる総貸付面積約 61,000 ㎡の大規模複合開発で、日系企業が手掛けたタイにおけるオフィス開発物件として過去最大規模の貸付面積となります。BTS スクンビットライン「プルンチット駅」とスカイウォークで接続し、バンコク市内各エリアから公共交通を介したスムーズなアクセスを実現しました。
高層階への輸送効率性を考慮し、スカイロビー(37 階)を導入すると共に、オフィスビル高層階には、優れた眺望を活かしたルーフトップバーやレストラン、敷地内・低層階には、街区面積の半分を占める広場空間や商業施設なども整備し、タイ初出店の人気日系飲食店やタイ国内で人気のフードコートを誘致するなど、既存物件との差別化を企図した商品企画を行っています。また、共用施設にコワーキングスペースや貸会議室も設け、駐車場におけるチケットレスシステムや就業者向けアプリ、顔認証システムなど、ポスト・コロナのテナントトレンドを捉えた最新のアメニティ・システムも導入しました。
タイ・バンコクではコロナ禍による制限解除後のオフィス回帰が活発であり、現在もオフィスは高い需要を保っています。タイ・バンコクでは一般的に、竣工後の外装・内装・共用設備・商業テナント・立地を実際に見た上でオフィス移転検討を行う習慣がありますが、コロナ禍による制限解除後に竣工した本プロジェクトは、立地の希少性や利便性・充実した共用施設等の好影響により、順調に入居が進んでいます。
アンカーテナントとして The Boston Consulting Group (Thailand) Ltd. , BNP Paribas Bangkok
Branch, CBRE (Thailand) Co., Ltd., Amadeus Asia Co., Ltd., 丸紅泰国会社のほか、日系企業では泰国三菱重工業株式会社、三菱パワータイランド、コクヨインターナショナルタイランド、日本 M&Aセンタータイランドが入居中です。また、コワーキングスペースの JustCo が時間貸しのミーティングルーム、ホットデスク、サービスオフィスなどを提供しています。
飲食テナントとして、ピンクのカオマンガイでバンコク在住者・日本人旅行者にも大人気の「ゴーアン・カオマンガイ・プラトゥーナム」がフードコート内に出店中のほか、日系カフェ「% Arabica」や日本大使館公邸へも抹茶を卸しているプレミアム抹茶ブランドの「Ksana」が開業しており、オフィス内外問わず人気を博しています。
更に今後は 58 階・61 階に AKARA Hospitality が本年 Q1~Q2 にかけてスカイレストラン、ルーフトップバーを開業するほか、“Asia’s 50 Best Restaurants”にて 4年連続 1 位の座を取得した「Gaggan」レストランを手掛けた Gaggan Anand シェフ及びタイ国内有数のドイツ料理レストランを手掛ける Thomas Sühring シェフ、Mathias Sühring シェフ、タイのセレクトショップ「Carnival」の創業者であるAnupong Kuttikul のコラボレーションにより誕生したカフェ「Green & Been」と Gaggan Anand シェフによるレストラン(店舗名未定)や、神戸「鮨島本」、有名ガイドブックの評価を獲得した担担麺専門店「ENISHI」がタイ初出店予定です。
[所在地]
548 Phloen Chit Rd, Lumphini, Pathum Wan, Bangkok Thailand
[事業社]
MEA Commercial Holdings Pte. Ltd.(以下、MEACH※)、RML 社
※三菱地所 100%子会社である東南アジア・オセアニア投資ビークル
[事業シェア]
MEACH 40%、RML 社 60%
[アクセス]
BTS(高架鉄道)スクンビットライン プルンチット駅直結(徒歩 2 分)
[建物用途]
オフィス・商業
[階数]
地上 61 階、地下 4 階
[敷地面積]
約 9,700 ㎡
[延床面積]
約 116,000 ㎡
[貸付面積]
約 61,000 ㎡(オフィス:約 57,000 ㎡、飲食・リテール:約 4,000 ㎡)
最小賃貸面積 125 ㎡~
[天井高]
3,000mm
[駐車場台数]
計 837 台(自走式 437 台、機械式 400 台)
[その他]
ノックアウトパネル(上下階接続用)・無柱空間
[総事業費]
約 8,800 百万タイバーツ(約 361 億円)※1 タイバーツ=4.10 円換算
[設計 デザイン]
Design 103 International Ltd.
Skidmore, Owing & Merrill (Thailand) Co., Ltd.
[施工]
Bouygues-Thai Ltd.
[着工]
2019年2月
[竣工]
2023年3月
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