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今、タイで注目を浴びるTNJC CO.,LTD.というスタートアップ企業があります。
同社は広告代理店とビジネスコンサルティングの2つが事業の柱。代表取締役/CEOを務めているのは田島勇祐氏、実は、人気インフルエンサーのTJさんです。
多忙極まりない田島氏に、起業に至るきっかけと事業内容について聞きました。
田島氏は日本人とタイ人を両親に持つハーフ。当然、両国を愛しています。
「大人になってタイへ何度も旅をするようになって、ますます自分のもう1つのルーツであるタイを好きになりました。この頃から、2つの国を繋ぎたいという思いを漠然とですが抱き始めました」
そういった志があったため、旅行代理店へ就職、ランドオペレーターとしてタイからのインバウンド観光客の対応をしました。そこでタイ語力の必要性を痛切に感じ、タイの名門大学チュラロンコーン大学へと語学留学します。
そんな中、たまたま始めたユーチューバーとしての活動が大成功。現在登録者数は31万人を超えています。
インフルエンサーとして有名になった田島氏。彼の元へタイの情報やビジネスアドバイスを求めるリクエストが多く寄せられるようになりました。
「ここで、ふと気づいたんです。今なら自分の夢を実現できるのではないか?起業をして日本とタイの架け橋になれるのではないか?」
そこで2022年1月に会社登記、起業家としての道を歩み始めます。社名はタイのT、タイ語で鳥を意味するノックのN、ジャパンのJ、コミュニケーションのCの略語。“日本とタイを繋ぐ渡り鳥のようになりたい”という思いを込めて命名されました。
先述のようにTNJCの業務内容の1つは広告代理店事業です。その中でも依頼が殺到しているのがSNS運営代行です。
「ユーチューバーとして活動している中、タイで会社経営や飲食店経営をする日本人オーナーさんたちに沢山出会いました。そして、タイ語でのSNS運用に頭を悩ましている方が多くいることを知ったのです」
同社はタイ語で投稿代行するだけでなく、集客に繋げるためのSNS広告、キーワードやハッシュタグなどの対策も行います。例えば新規オープンした日本食店Aの場合、代行を始めた2か月でフェイスブックのPVが13万回を超えたそうです。
この成功の影には、同社の抱える“TNJCアヴェンジャーズ”とも言うべき有能なスタッフたちがいます。元大手広告代理店勤務、元イベント運営会社勤務、SNSマーケティング専門家など才能あふれる人材が、会社のビジョンに共感し自然と集まり、自分たちの腕を振るったのです。
「インフルエンサーとして色々なジャンルの方々と知り合い、そこから現在の力強いスタッフを獲得することが出来ました」
タイ語でのSNS発信と共に欠かせないのが、インフルエンサーによるPR。今や大手メディア以上の影響力を持っているのはご存知の通りです。
TNJCはタイのインフルエンサーと企業や店とのマッチング業務も行っています。ファッション系、フード系、美容系など様々なジャンルのインフルエンサーのプロフィールを用意、顧客が簡単に選ぶことが出来るようになっています。
特徴的なのは有名インフルエンサーはもちろん、まだ無名に近い人々も登録可能になっていることです。
「私自身がユーチューバーとして駆け出しの頃に苦労したので、彼らをサポートしたいという気持ちが強いんです。同時に、本当に身近な街のインフルエンサーを起用することでお店様や企業様にとって良い結果を出すことがあると思うからです」
TNJCのもう1つの大きな柱がビジネスコンサルティングです。
「これまで沢山の個人経営者の方々と知り合い、お話を沢山伺ってきました。そこから得た知識や情報、コネクションを活かして、日本から新規に参入される中小企業様や個人店様などのお手伝いをさせて頂いてきました」
また、現在、日本の一部上場の大手企業がタイで行う新規事業立ち上げをサポートするというビッグなプロジェクトも進行しています。
大きく躍動しているTNJC。広告代理店業務では日本政府関連のイベントのメディア広告の依頼も勝ち取りました。
しかし、田島氏はもっともっと自分たちに出来ることがあると確信しています。
「日本の方々が知らないタイの魅力と可能性がまだ沢山あります。一方、都会はもちろん田舎までタイの方々は日本に大きな興味を持っています。そんな中で日本とタイ双方にとってプラスとなるサービスをさらに提供していきたいと思っています」
日本とタイが共に笑顔になれるサポートをしていきたいと田島氏は願っています。
TNJC CO.,LTD.ホームページ:https://tnjc.co.th/
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