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チュラロンコン大学医学部(Chula Medicine)は、肺感染につながる窒息の減少、介護者の安心、そして患者のさらなる安全を願い、マグカップから患者の唇に水が流れる角度、量、時間を計算した窒息防止マグカップをデザインしました。
窒息は、特にパーキンソン病やアルツハイマー病などの神経疾患を患っている高齢者にとって、命を落としかねない問題です。肺炎、肺感染症、敗血症を引き起こし、最終的には死に至ります。
この問題に対処するため、神経内科専門医でタイ赤十字社チュラロンコン王記念病院パーキンソン病・関連疾患エクセレンスセンター所長のRoongroj Bhidayasiri教授(医学博士)とその研究チームは、患者が安全に水を飲めるよう「窒息防止マグカップ」を開発しました。
「私たちは、窒息リスクを減らすため、食道が良い位置にあり、気管が閉じている状態で水を飲んだり飲み込んだりできるように、窒息防止マグカップをデザインしました」哺乳瓶と同種の素材で作られたこのマグカップは、医療器具ではなく普通の飲料用マグカップに見えるようデザインされ、利用者がもっと水を飲みたくなるように明るい色彩が施されています。
Roongroj教授は「このマグカップは、高齢者が首を後ろに傾けることなく飲むことができるため、窒息が軽減されます。適切な水の量、飲む時間、適切な角度、飲む姿勢を確保できます。これらは、高齢者や患者の窒息の軽減に役立ちます」と説明しています。さらに、この窒息防止マグカップは、パーキンソン病患者に役立つよう特別にデザインされています。
「マグカップの持ち手は、うまく握れないパーキンソン病患者のために、下部に突起が付けられており、強くしっかりと握り、自信を持って水を飲むことができます」
窒息防止マグカップは現在、まだプロトタイプで、日常生活でマグカップを使用する入院患者や外来患者など、多数の実ユーザーを対象にテストが行われています。これらのマグカップには、水を飲む行動をモニターするセンサーが取り付けられています。
記事の全文は、https://www.chula.ac.th/en/highlight/141762/ でご覧ください。
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