豚肉の冷蔵保管施設を毎月検査、密輸対策で

豚肉の密輸は、継続的な抑制努力にもかかわらず、依然としてタイの懸念事項です。消費者の安全と追跡可能性を確保するため、タイ商務省国内商取引局（กรมการค้าภายใน Department of Internal Trade：DIT）は、豚肉の冷蔵保管施設を毎月検査し始めました。2023年9月3日にタイ国営メディアNNTが伝えています。

国内商取引局長は最近、タイ農業協同組合省畜産局と消費者保護警察の当局者を含むチームを率いて、バンコクのミンブリにある冷蔵保管施設を検査しました。Pitcha Meat Group社が運営するこの施設は、日平均約200頭の豚肉を処理しています。検査では違反は見つからず、豚肉はラチャブリの屠殺場と養豚場から確実に調達されたことが確認されました。

アフリカ豚熱の発生とますます頻繁に報告される豚肉の密輸を背景に、当局は豚肉関連事業の監視を強化しています。全国で421の冷蔵保管施設を検査したところ、14件の違反が見つかりました。12の事業者は国内商取引局に在庫を報告せず、2つは免許なしで営業していました。すべての違反者に対して法的措置が取られています。

局長は、豚肉の平均価格は1キログラムあたり133バーツで、昨年同時期の平均価格186バーツを大幅に下回っていることを示しました。国内商取引局長は、さまざまな販売業者の価格を継続的に監視し、豚肉の消費を促進する活動も計画しています。