|
|
タイ疾病管理局は、2023年上半期に報告されたデング熱患者数が27,377人、死亡者数が33人と急増していることを明らかにしました。この数字は昨年同時期の3倍です。2023年7月8日にタイ国営メディアNNTが伝えています。
タイ疾病管理局は、6月1日から6月28日の間だけでも、約1,500人から2,400人がデング熱にかかり、最大3人が死亡したと報告。年齢層は5歳から14歳の子供が最多で、次いで15歳から24歳でした。
感染者数が最も多かった地域は南部、次いでバンコク、中部地方でした。
デング熱の蔓延と闘うため、タイ疾病管理局は地域のボランティア、地方行政、民間企業による啓発キャンペーンを開始。これらのキャンペーンは特に小学生を対象としており、蚊に刺されないように身を守ることを教育することを目的としています。
タイ疾病管理局職員は、高熱が2日以上続く場合は速やかに医師の診察を受けることの重要性を強調し、すぐに病院を受診することで症状がデング熱に関連したものかどうかを判断し、ウイルスによる死亡リスクを防ぐことができると付け加えました。
デング熱は、デング熱ウイルスを所持する蚊に刺されることで感染。突然高熱が出て、激しい頭痛、目や関節や筋肉の痛み、食欲不振、嘔吐、咳、皮膚の発疹などの症状があります。さらに血液循環系の機能不全、腎臓および肝臓の機能不全、さらには死に至る可能性があります。なお症状が重くなる危険性が高いのは、糖尿病、肥満、高血圧、心臓病、喘息、アルコール依存症などを持つ人々。
デング熱は、蚊に刺されなければ感染には至りませんので、屋外では虫よけを利用するなど、ご注意ください。
【蚊を発生させない予防策】
1,蚊がとどまらないように、家の周りをキレイに保つ
2,家の周りのゴミを掃除し、ゴミは黒い袋に入れて口を結び、ゴミ箱に捨てる
3,水が貯まる場所を閉じる、花瓶や鉢の水は毎週交換する
—
▼関連記事
タイのデング熱症例、5ヶ月で18,173人を確認・15人死亡
関連記事
新着記事