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4年ぶりに行われた「タイフェスティバル東京2023」。
毎年、タイの旬のアーティストや、大御所アーティストがメインステージでパフォーマンスを披露し、タイのエンターテインメント好きさんや、日本に住んでいるタイ人の皆さんが心待ちにしているイベントでもありました。
コロナ禍を経て、タイフェスが最も変わった点といえば、出演者の顔ぶれでしょう。
コロナ禍のお家時間に、ネット配信系テレビドラマが大ヒット。中でもタイのBLドラマが世界的に注目を浴びたことは記憶に新しいですよね。
「タイフェスティバル東京2023」の出演者の中にも、タイのBL俳優が多数出演。駆け付けたファンを沸かせました。
中でも特にそのムーブメントのきっかけを作ったと言えるドラマに出演し、日本にはすでにオフィシャルファンクラブがあるシントー・プラチャヤーさんの「タイフェスティバル東京2023」出演は、大変な話題に。
タイフェスティバル会場バックステージでのとても短い時間でしたが、シントーさんにお話を聞くことができました!
ー「タイフェスティバル東京」の存在は知っていましたか?
シントー:名前だけはタイでも聞いたことがありますよ。もちろん会場に来たのは初めてですね。
ーどうですか?この盛り上がり。ステージを終えた感想は?
シントー:まさかこんなに人が来るイベントだとは思ってもいませんでした(笑)。実はタイの料理や文化、物販とかそういった物がメインのイベントだと思っていたんですよ。
ー今は日本にオフィシャル・ファンクラブがあるくらい人気があるシントーさんですが、デビューしてわずか数年で日本で人気が出ると思っていましたか?
シントー:まさか日本でファンクラブまで作れるなんて予想もしていませんでした。
本当にうれしいです。それに、自分の出演作品がここまで日本に受け入れられるなんて、感慨深いですよ。
日本にたくさんファンがいるから、僕もたくさん良い作品を作りたいなと思いました。
ー日本だけではなく他の国にもファンクラブがあるそうですね?全部の国でファンミーティングの計画はあるんですか?
シントー:会いに行きたいですけど、とっても難しい(笑)。でも、できれば会いに行きたいですね。
ーこんな作品に出たいとか、俳優として将来の夢はありますか?
シントー:あります、あります。映画やドラマに出演して賞を獲得したいんです。僕のファンの方たちの投票ではなく、僕を知らない人たちに実力で評価されて賞を取りたいなあと。
ー演技力で賞を獲りたいんですね?
シントー:そうです。「この俳優さん凄いよね」「このアーティスト、凄いよね」と、自分のやったことの成果で賞を取ってみたい。そしてファンの方たちにも「私たちの好きなアーティストは一番だ!」って思ってもらえるような、そんな存在になりたいです。
ーもし日本で作品を作るとしたらどんな作品で、どんな役をやってみたいですか?
シントー:僕は日本の映画が大好きです。日本のドラマ風の映画の物語やシナリオは、本当によくできていて、感動します。
ー日本の映画作品もよく見ているんですね!ここ最近ではどんな映画が好きですか?
シントー:一番好きなのは「The Last 10 Years(余命10年) 」。日本の作品のストーリーが大好きだから、機会があったら日本のドラマや映画にも出演してみたいですねー。
ー小さいころから俳優さんを目指していたんですか?
シントー:いえ。小さい頃はお医者さんになりたかったんですよね(笑)。
ーおお、凄い!
シントー:キャビンクルーにもなりたかったんですよ!
ーキャビンクルーは雰囲気的にとても似合いますよね!
シントー:そうですか(笑)。僕は昔から、人の助けになる仕事をしたいと思っていたんですよ。今も人の助けになりたいし、小さな人助けができたらいいなって思います。
ー今のお仕事でも随分多くの人の心の救いになっているんじゃないですかね?
シントー:そうですよね。
自分が出演することで、見てくれる方が幸せになるのは嬉しいです。ファンクラブの皆さんの、心の助けにはなっているのかな?と思います。
誰でもみんな、好きなアーティストがいると思うんですよ。好きなアーティストができると、生活に潤いが出るし、仕事にもやる気が出ますよね?
僕は自分の活動で、誰かがやる気になって日々を頑張れていることが、嬉しいです。
ーちなみにシントーさん自身が憧れるアーティストはいますか?
シントー:タイにも世界中にも憧れのアーティストはいますが、日本だと宇多田ヒカルさん!
ー憧れのアーティストは歌手なんですね。
シントー:僕は宇多田ヒカルさんの曲で育っているんですよ。
ーステージでは新曲も歌っていましたもんね?歌手と俳優はどっちの方が好きですか?
シントー:演じる方が好きですね。もちろん歌は僕に欠かせないものですし、歌うことも大好きなんですけど、歌う時はプレッシャーが…(笑)!
ーそうなんですか?プレッシャーを感じているようには全く見えないのですが。
シントー:いつもこっそり一人で練習しています(笑)。
ーシントーさんはお仕事で衣装やスタイリストさんの選んでくれた服を着る機会が多いと思うんですが、プライベートではどんなファッションが好きですか?
シントー:特に決めてはいないんですけど、よく着るのは白・黒・グレーかな?
ー今日の衣装も割とネイビーでシックな感じですね。
シントー:パンツは大体デニムが多いかな。フードを被ると安心するから、パーカーが大好き。
ー日本も水際対策が終了して本格的にタイ旅行する人が増え始めました。シントーさんがおすすめしたいタイの観光スポットやお気に入りの場所はありますか?
シントー:季節によりますよねえ…。冬だったら山登り!雲海を見ることができますよ。涼しいし最高です。暑い季節はやっぱり海ですね。
ーどこの海がおすすめですか?
シントー:クラビの海はとってもきれいですよ。
ーシントーさんがタイを旅する時はどこに行くんですか?
シントー:僕がタイを旅行する時は、山登りが多いですね。
ーワイルドなんですね。すみません、勝手に抱いていたイメージと違いました(笑)。
シントー:えー(爆笑)?僕はいつも一人で山登りするんですよ。
ーお仕事で日本に来ることも多いと思いますが、日本でこっそり出没する場所はありますか?
シントー:実は日本自体が僕がこっそり遊びに行く秘密の場所なんです。今年の1月、完全にプライベートで日本に来ました。ひとり旅です。
ーひとり山登りといい、ひとり旅といい、一人の行動が好きなんですか?
シントー:一人で遊びに行く方が安心感があるんです。
ーこれだけ人気があると、日本でも気付かれてしまいそうですが、その場合、一人だと大変じゃないですか?
シントー:一度バレました!でも日本のファンの方は、とても礼儀正しいので、きちんと距離を保ってくれたので、とてもありがたかったですよ。
ー日本のファンの方が礼儀正しいって聞くと、本当に日本人として嬉しいです。
ー最後にシントーさんが礼儀正しいと絶賛する日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
シントー:うーん…。では僕の最新リリースの曲の歌詞から、メッセージを伝えます。
「良くないことでも、あなたがいるだけで良くなるよ」
ーあなたとはファンの皆さんですね?
シントー:はい。この曲はファンの皆さんのために作った曲なんです。僕は曲を作るとき「こういう曲や内容の歌詞にしたい」とアイディアを出すようにしているんです。
ー表現者として才能の塊ですね…。
シントー:(笑)…。僕はファンの皆さんに「ありがとう」と言う気持ちを伝えたいし、ファンの皆さんを感動させる言葉を使った歌詞を歌いたいんです。
取材を終えて
一つ質問すると、とても楽しそうに、そして詳しく説明してくれるシントーさん。例えにしても、好きなものにしても、すぐに出てくる頭の回転の速さに驚きました。
華やかな雰囲気がありながら、一人登山や、ひとり旅の方が安心できるという独立心のあるプライベートのギャップも、ファンの皆さんにとってはたまらないのでしょうね。
そんな彼が「日本そのものが、こっそり出かけたい秘密の場所」と言えるのは、礼儀正しいと彼自身がほめる日本のファンの皆さんが、安心できる環境を作っているからこそですね。
実力で賞を獲りたいという彼の夢が叶うよう、応援していきましょう!
[取材・文:吉田彩緒莉(Saori Yoshida/Interview・text)]
[通訳:Boy In Tokyo]
シントー=プラチャヤー レァーンロード
Singto-Prachaya Ruangroj สิงโต-ปราชญา เรืองโรจน์
1994年7月28日生まれ バンコク出身
https://www.facebook.comsingto.lionize/
https://twitter.com/stjinx_maya
https://www.instagram.com/__singto/
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