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タイに少し詳しければ名前は聞いたことがある、という人は多い佐野ひろさん。日本のニュース番組の特集などで度々取り上げられるテーマは「タイで最も有名な日本人」。
実際に筆者のタイ人の友達数人も「タイ人なら知らない人はいない」と口を揃えます。ところで、なぜそんなにタイ人に知られ、タイで有名なのでしょうか?
タイは大の親日国として知られていますが、彼はタイで日本の旅行情報をタイ人に提案するタイのテレビ番組「SUGOI JAPAN」とYouTubeチャンネルを制作。タイ人の代理としてタイ人目線で、タイ人の喜びそうな日本の旅先、グルメ、旅ナカの行動につながる様々なコンテンツを紹介しているのです。
タイで最も有名な日本人、佐野ひろさんとは、どんな人なのでしょうか?
そしてどのようにしてタイ人に知られるようになったのでしょうか?そしてこれから仕掛けていくタイと日本を結ぶプロジェクトやその先の展望とは?
ご本人に色々聞いてみました!
―タイで最も有名な日本人、佐野さんですが、それでも最初にタイに行って仕事をするきっかけがあったと思います。きっかけは何だったんでしょうか?
佐野:最初は旅です。その旅の中で知り合ったタイ人が、モデルエージェンシーの方だったんです。自分もその当時は俳優を目指して勉強していたんですよ。それで、その人が「ヒロ、俳優目指しているんだったら、良い話あるよ」って連絡をくれて。
―えっ?凄い!
佐野:勝手に写真使ってオーディションに出したってことなんですけどね(爆笑)。
―タイらしい(笑)。
佐野:話を聞いてみたら、3つCMのオーディションあるから来るか?なんて話になって、僕は当時まだ20歳ちょっとで単純だったから「行きます!」と。しかも3本ともメインの役でオーディションに合格しちゃって(笑)。
―かっこよすぎる!日本でCMのメインなんて大スターしか取れないし、もの凄いギャラもらえる枠の仕事ですよね?
佐野:ギャラはあまりもらえなかったんですけど(笑)CMはかなり大きくて、ハイネケンと、日清と、ケンタッキー。
ー間違いない!日本では誰でも知っている人しかできないクライアント(爆笑)!
佐野:いや、ほんとにそうなんですよ(笑)。そのおかげでまずタイで急に顔だけ知られるようになっちゃって。
ーその時はまだタイに住んでいなかったんですよね?
佐野:はい。オーディションを受けに1週間タイにいただけです。一度日本に帰国してじっくり考えて、こんなにチャンスがあるならタイに住んでしまった方が良いな、って思ったんですよね。
ー確かに。もともと俳優を目指されていたわけですからね。
佐野:そうそう。僕は当時、たまたま日本に生まれただけで、チャンスがある場所を住む場所としてチョイスしようと思ったんですよねー。
役者は目指していたけれど、日本では小さな劇場の舞台に立つ程度で全く知られていなかった。それが、いきなりCMのメインの役で3本でしょう?
ーもうこれは運命ですよね。タイに行く運命だったと。タイに呼ばれていますね。
佐野:そう。運命と勢いです。当時「タイは、若いうちに行け。」っていうCMあったでしょ?
ーありました、ありました(笑)!いしだ壱成さんがご出演されていたCMですね。
佐野:あれに飲まれちゃったんです(笑)。タイに呼ばれているって思ったんですよね。
ーそう思うとあのCMにも感謝ですね。でも家族や友達はさぞびっくりしたんじゃないですか?
佐野:あいつ頭がおかしくなった!って思っていたみたいですよ。でも誰でもそんなチャンスをいただける訳ではないので、やはり行くしかないと思いましたね。まあ、一つの流れかな?と。
ータイに住んでからはCMが3本決まった時のようにお仕事はスムーズにできたのでしょうか?
佐野:最初は片言のタイ語しか話せなかったので、できる仕事が限られていましたね。例えばミュージックビデオとか。
ータイミュージックの昔のMV、めちゃくちゃ面白いですよね。悲しいシーンはどしゃぶりで、とか川に入っていったり、水の描写が出てきますよね。
佐野:そうそう(笑)。恋愛ものが多いですよね。女の子と雨の中で別れ話してやっぱり出会う、とか。友達が事故に遭っちゃうとか。グラミーやRSのかなり有名なアーティストの曲にも出演しているんですよ。
ただ、タイで生きて行かないといけないので、そういうビデオに出演しながら、2年ほどタイ語を勉強していました。
ータイ語学校にはどれくらい通ったんですか?
佐野:実は学校は3か月で飽きてしまって(笑)。でもその3か月でベーシックはできていたので、後は慣れるだけだなって。
タクシーに乗って運ちゃんに台本を読んで聞かせて「今の通じるかな?」って聞いていました。渋滞になるとタクシーって動かなくなるじゃないですか。わざと拾って、台本読んで。運ちゃんは喜んで相手にしてくれるんですよ。
僕の人生のタイ語の先生は、バンコクのタクシーの運ちゃんですよ(笑)。学校で座って勉強しているよりその方が楽しいし、覚えられましたね。
ー台本は全部タイ語ってことですよね。
佐野:そうです。だからせっかく覚えたのに平気で「ここカット」って言われると、切ない思いをしていました。
ータイ語を覚えてからミュージックビデオだけではない仕事ができるようになっていったのでしょうか?
佐野:そうです。
やっぱり一番大きい部分は監督とコミュニケーションが取れるってこと。それで仕事が増えました。
実はミュージックビデオの撮影の時に、ちょっと悔しいことがあって。
ちょっとした動作の打ち合わせが、僕にはわからなかったんですよね。監督が「今日時間かかっちゃったよー!」って言っているのがわかったので、その悔しさでタイ語を覚えました。
ータイにこれから進出したいとか、移住したい人がいると思うんですが、うまくいかない人もいると思うんです。例えば私もタイに住もう、と思ったことがあるんですが、結局日本に帰国しました。私の場合はその方が正解だったんで、良かったんですが、タイが合うのに今帰国したらもったいないな、という人もいると思います。
挫折を乗り越える秘訣があったら教えてほしいです。
佐野:自分で気が付いた一番大事なポイントはね、日本とタイは文化が違うということです。
日本ってひとつの島国に、ひとつの民族、一つの言語っていう独特な国なんです。われわれ日本人が世界から見ると特殊な人種なんだっていう意識を持つことが大切なんですよね。
タイに行ったら「ありえねぇよ!」みたいなことが起こるんです。みんな思うはずなんですよ。例えば2時間待っても待ち合わせの場所に来ないとかね。
ただ、その「ありえねぇよ!」は、あなたの生まれた国の感覚です。それがあり得るのがタイなんです。
その「ありえねぇよ!」という常識の基準を棄てた時に、タイで起こる全てのことがかわいく見えてくるんです。
ーええっ?プライベートの待ち合わせならともかく(経験済み)、お仕事でも2時間待たされることって、あるんですか?
佐野:ありますよ。それも一番最初…自分がメインの役のCMが決まって、最初の撮影の時です。
撮影開始が4時30分に集合と決まったんですが…日本人ってそういう時は、4時15分ごろに集合していないですか?
ーそうですね。何かあるかもしれない、とか考えてしまって、私もそうしています(笑)。
佐野:15分前に行ってみたら誰もいないし、撮影場所に電気もついてない(笑)。
結局全員そろったのは6時(笑)。アシスタントディレクターなんて到着したの6時半ですよ。日本だったらADさんが一番最初に現場に入るじゃないですか。
僕はこの時初めて「ありえないな、この国…」って心の中でつぶやいたんです。
ー今はこんなにタイでお仕事をされている佐野さんですら、初めての現場では衝撃を受けたんですね。
佐野:はい(笑)。でも「ありえない国だな」って思うと、それだけでストレスになりますよね。人によっては鬱になってしまう可能性もある。
まず「ありえないな」っていう言葉を捨てることです。
あ、もちろん犯罪は「あえりえねえよ!」って思っていいんですよ!タイでも犯罪はありえないことなんだから(笑)!
ー刺されながら笑顔で「ありえなくない」なんてやせ我慢はやめましょう。物を取られたら警察に行きましょう。
佐野:(笑)…そうです。犯罪はダメです!法律以外のことで「ありえない」という言葉を棄てましょう。
ー私もタイのお仕事をする際に、忘れがちなことだったので、もっと早く聞けばよかった(笑)!勉強になりました。
佐野:これは僕が実体験したことで、リアルに編み出したタイの溶け込み方です。これからタイでビジネスをやりたいとか、タイで何かを成し遂げたいとか、長く住みたいという人はこの考え方はすごく大事だと思います。
ー佐野さんと言えば、やっぱりタイのテレビ番組で日本の旅がテーマの「SUGOI JAPAN」(YouTubeチャンネルもある)だと思うんですが、この番組が生まれたきっかけを教えてください。
佐野:僕の場合はバンコクに俳優として存在していたので、現場で台本を読んでいるとタイ人の俳優が「イープン、イープン(日本、日本)」って言いながら集まってきて「日本は今、桜は咲いているのか?」とか「どこでラーメンを食べたら美味しいのか?」なんて他愛もないことを、毎回聞いてくるんですよ。
みんなタイ語だから台本を覚えることは余裕でできるのかもしれないけど(笑)…。
ー佐野さんはタイ語の台本を必死で覚えているのに(笑)!
佐野:まあ、ありがたいことではあるんですけどね(笑)。
その話を受けて質問に答えているうちに、タイ人の大部分が日本に興味を持っているんだなっていうのがわかったんですよ。
でも情報がずれていることがわかったんですよね(笑)。みんなに正しい情報を伝えるべきなんだなって思ったんです。
実はドラマや映画の台本を読んでいても、演じる日本人像が微妙にずれているんですよね。
「はい、はい」って言いながらペコペコ頭下げるだけの、変わった日本人が、スタンダードな日本人として描かれているし。
ー確かに(笑)!タイでCMや映画に日本人が出てくると「えっ!そんな人いるかなあ?」っていう人がたくさん出てきます!
佐野:僕は演技を極めたくて一生懸命勉強してきたんですけど、まずこの問題を解決するには自分で何とかするしかない!って思ったんです。
ータイ人の思う日本人像だからいいや、と、諦めないところが凄いですね。
佐野:はい(笑)。最初はカルチャーセンターや、日本の文化を伝える学校を作ろうかと考えていたんですが、お金がなかったんですよね。
それでテレビ番組ができたらいいなって思い始めて。その時、丁度当時の「iTV」でタイのドラマを作っていた人に「日本の旅のテレビ番組をやらないか」って声をかけてもらったタイミングもあったんです。
今もつながりがあって、後で話しますが、富士山のふもとっぱら(キャンプ場)で開催するイベントにも来てくれるんですよ。
ーへぇ!じゃあ、タイでチャンスをくれた人たちは何十年もお付き合いしているんですね。
佐野:あー、そうですね!僕は「繋がり」をすごく大事にしているんですよ。僕の会社の名前は「GUZEN」という名前なんですが、偶然が繋がって「必然」になって今があると思ってつけた社名なんです。
ー日本の旅番組を作るにあたっては、内容はテレビ局や番組のディレクターが考えてくれるんですよね?
佐野:いやー…ディレクターはもちろんタイ人なんですが、タイ人って今は日本のことをよく知っているけど、当時は何も知らなかったんですよ。
だから自分の目線で番組を作っていたし、他にも自治体の方が「今度こういう場所をタイ人にPRしたいんだよね。佐野さん見てくれる?」って言うことを、僕がタイ人目線の代弁をしていたんです。あとは会社のチームのタイ人に聞いてみたりしました。
例えば…蕎麦作りや滝(笑)。
ー滝…(笑)。タイ人滝大好きですよね
佐野:滝好きですよね~(笑)。
でもね。蕎麦だと味が薄すぎてタイ人食べない!店中の七味唐辛子がなくなっちゃいますよー、ってアドバイスをするんです。すると自治体の人が「なるほどー!」って気付くわけ。そんな感じでタイと日本の折衷案を日本側とタイ側に話して、紹介できる場所を番組にしていく感じでした。
ー佐野さんはSUGOI JAPANで日本中をくまなくまわっていると思うんですが、番組のエピソードで強烈だった事件はありますか?
佐野:いやもう、めちゃくちゃありすぎて…。でも、今思い出したけど凄い思い出があった(笑)。
日本ってホテルや旅館に、見たらお金がかかっちゃうビデオがあるでしょう?
ーあ、大人のビデオですか(笑)?
佐野:それです(笑)。うちのタイ人の男性スタッフが、ホテルにチェックインして、それを見ちゃって、しかもタイに大人のビデオを見てお金を取られるシステムなんか、タイにはないから、彼はお金がかかることを知らなかったんです。
次の日ホテルのカウンターで僕がお金を払った記憶があります。
ーはずかしーい!
佐野:はい、「僕が見ました」って言って手を上げました(笑)。まあ、これも文化の違いですよね。まさかバレるとは…彼も思ってもみなかったんでしょうね!
ー佐野さんはタイで最も有名な日本人として日本のメディアでも取り上げられたくらいなんですけど、やはりタイの町を歩くと声を掛けられますか?
佐野:タイに行くとそうですね。日本だとないですけど(笑)。
タイに行くともうイミグレーションから声を掛けられますね。一番うれしく思っているのは、イミグレーションの人が「ヒロ、お帰り!」って声をかけてくれることなんです。
イミグレーションの人たちは外国に目が向いているので、僕の番組をよく見てくれているんですよね。
ーわぁ、それはうれしいですね!
佐野:そして毎回日本に帰るときには「ヒロ、今回はどこに行くの?」って聞かれるんです。
ーもうタイ人にとっては「タイのヒロさん」なんですね。
ー佐野さんにとっては大きなチャンスを掴ませてくれたタイですが、佐野さんから見たタイの魅力ってどこだと思いますか?
佐野:基本的にタイ人ってハッピーになるために生きているんです。仕事が二番目という考え方なので、とにかくどうやって今日を楽しく生きていくかっていう行動を取ります。そんな社会に入っていくと、僕らも明るく笑ってハッピーになれる。
疲労困憊している人が温泉に行くと、元気になるでしょ?タイはそんな感じ。
ちょっと落ち込んでいる人がタイに行くと、明るくなれる。ハッピーになっちゃう。そこが魅力。
タイに行ったらまず、日ごろストレスをタイマッサージでもみほぐしてもらって、タイ料理を食べて汗をたくさんかいて、タイ人のハッピーに包まれると、凄く幸せな状況になる。それがタイの魅力です。
ー私も仕事で残業が多いんですけど、いつもふと、タイに行きたくなって次のプランを考えて現実逃避してしまいます。
佐野:そうでしょ?一度タイの魅力を知ってしまうとそうなっちゃうんですよ!
ゆったりとした幸せな時間っていうのが我々の生活のオアシスになっちゃうんですよ。
日本って人口密度が高いし、競争率も高いし、ランチでいいお店に行こうとすると必ず行列しないといけないし、満員電車に乗らないといけないし…日本人ってちょっとした日頃のストレスが積み重なっていくんですよ。仕事も人間関係も、何かしらストレスはある。でもタイっていうキラキラしたオアシスを知ってしまうと、それが短期のゴールになるわけですよ。あと2か月でタイ旅行だ!あと1か月でタイ旅行だ!って。
ーわかります、わかります。それもろに私ですね(笑)。
佐野:ぜひ精神的に疲れやすい人は、タイをオアシス代わりにしてライフサイクルを組んでみてください。凄く良い精神バランスで生活できると思いますよ。
ー私もタイに行くことをオアシスとして(笑)切り替えたことで、凄くバランスが取れるようになりましたし、ますますタイが好きになりました。佐野さんみたいに、タイに住むことでハッピーになれたりして、チャンスをつかめる場合と、タイをオアシスとして使うことで、日本での生活がハッピーになれる場合があるんだなあって思いましたね。
佐野:そう。それは人それぞれだと思います!
ー佐野さんのアイデンティティーはタイですか?日本ですか?
佐野:僕のアイデンティティーは日本です。日本人として、タイにいるときはタイのライフスタイルに合わせているだけです。
ー佐野さんはもうタイ人みたいな方だと勝手に思っていたので、腑に落ちました(笑)。
佐野:日本人のスタイルのままでタイに行くと僕でも疲れちゃうんですよ。そこはもうスワンナプーム空港でスイッチを切り替えます。
ーそして今回、タイ国政府観光庁(TAT)の共催で、富士山の麓にあるふもとっぱらキャンプ場でタイキャンプを開催するそうなんですけど、これはどういうきっかけから始まった企画なんですか?
佐野:これはねぇ…コロナ禍で自分の地元に一度戻ったんですよ。
ーあ、そうですよね。旅番組自体が作れないですもんね。
佐野:そう。皆さんも苦労されたと思うんですけど、僕らも大変で。
地元に戻って、そして子供が生まれて…番組で日本の取材をするときには、季節の移り変わり目を感じられるほど長くいないので、20年ぶりに自分の地元で、季節の変わり目、四季というものを味わったんですね。
日本には素敵な温泉や、お城が凄いっていう場所はあるんですけど、改めて思ったのは「うちの地元に富士山というザ・ジャパンがあるじゃないか!」っていうことだったんです。
滝の水一つにしても富士山からの水だったり、そしてふもとっぱらという富士山が目の前の、日本で最も人気のあるキャンプ場の一つだったり、色々なものがすべて富士山にコネクトしている。富士山はオンリーワンの存在なんですよね。
僕の人生のコンセプトもオンリーワンになることなんです。
ーもう十分オンリーワンだと思うんですけどね。
佐野:タイに行って俳優になった、タイに行って旅番組を作り上げた、じゃあ次は何でオンリーワンをやろうかなー、って思った時、タイフェスはもうある。じゃあタイフェスやっても仕方がないよね…と。
でもタイのキャンプフェスなら史上初ですよ。しかも富士山の麓で他の国の文化を体験できるイベントをやるのも初めて。オンリーワンが揃ったな!と思って企画することにしたんです。
ーでもTATに企画を提出できるのは、やはり佐野さんだからこそだと思うんですけど、いつ頃から考えていたんですか?
佐野:企画を提出したのは去年の11月ごろですかね。
ー他のニュースを読んだんですけど、タイキャンプは24時間楽しめる企画を考えているんですよね?差し支えなければぜひ内容を教えてください。
佐野:キャンプはもちろんウェルカムなんですけど、今はデイキャンプの人も多いので、そういった方にも楽しんでもらえます。
ーキャンプをしたことがない人は、そんなに離れていない本栖湖あたりのホテルに泊まって車で参加するのもありですかね?
佐野:本栖湖も車で来れますね。田舎の町ですがふもとっぱらの近くに宿泊施設もありますよ。キャンプが苦手でもタイは好きなんだよねっていう人もいると思うので、タイ気分だけ味わうのもOK。
ーキャンプファイヤーはやるんですか?
佐野:キャンプファイヤーではなく、
ーえー、航空券いいなあ!夜にそんな素敵なイベントがあると、キャンプできた方が楽しそう。
佐野:そうですね。でも土曜日だったら夜までいていいことにしてあるので、日帰りでも楽しめると思いますよ。でも泊ったら、朝食は100メートルのロングテーブルを作って、カオニャオとムーピン(もち米と豚串焼き)。
まだ予定を決めていないキャンパーの皆さんは、タイキャンプを楽しんでほしいですね。
富士山の麓でタイフェス!「FUJI THAICAMP 2023」5月27日(土)・28日(日)開催
佐野:ふもとっぱらでのタイキャンプというのは何せ初めての試みなので、我々もワクワクドキドキしているところです。僕の夢としてはこのタイキャンプを毎年やりたいんです。
ー色々な場所に派生していくのも楽しそう!
佐野:それもありですね。そういう話もしていきたいです。
ータイでタイキャンプ開催、っていうのも素敵でしょうね。タイも今、グランピング施設がたくさんできていておしゃれですよね。
佐野:グランピングはタイの方が進んでいると思いますね。法律上屋外で自由にできますからね。キャンプをきっかけにタイと日本の交流が広まったらいいなーって思います。
ーまだ週末の予定の決まっていないキャンパーさんや、タイ好きさんにメッセージをどうぞ!
佐野:このワクワクドキドキを一緒に楽しんでいただきたいですね。何と言ってもふもとっぱらはとても広いキャンプ場なので、電飾とかイベントごとは嫌いだけど、キャンプに行ってタイ料理食べて、あとは静かに過ごしたいという人も自由にできます。
タイ好きな方も「こんなタイのイベントがあったのか!」って喜んでいただけるかと思います。ファミリーでロイカトーンの灯籠作りしたりするので、楽しめますよね。
タイマッサージの世界チャンピオンや、日本でトップのセラピストが集合するので、富士山を眺めながらタイマッサージで癒されたり、サウナで整うこともできる企画もあります。
梅雨前の最後のキャンプ場所を考えている方はぜひ、今回参加してみてくださいね。
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取材を終えて
タイで最も有名な日本人という、オンリーワンの存在でありながら、まだまだオンリーワンを追求する佐野さん。「今は言えないけど次の夢がある」と、少年のような笑顔で語る彼のバイタリティはどこから湧き出しているのでしょうか?
日本は特殊な島国であるという認識を持ったことがなかったので、「ありえない」を棄てるというアドバイスは、本当に目から鱗。タイが変わった国なのではなく、日本こそ変わった国なのだという考え方は、きっとこれからタイでビジネスを考えている方や、タイに長期滞在する方々の助けになると思います。
タイに旅行に出かけただけで、いきなり3本のCMのメインキャストに決まってしまうという奇跡も、タイ王国という国が、佐野ひろという人物を必要としていたから起きた奇跡なのではないかと感じてしまいます。
タイに呼ばれているのかな?と感じたら、旅に出るのもありかもしれません。
[取材・記事:吉田彩緒莉]
FUJI THAICAMP 2023
[期間」
2023年5月27日(土)、28日(日)
[会場]
ふもとっぱら(静岡県富士宮市麓156)
[主催]
GUZEN Co.Ltd.
[共催]
タイ国政府観光庁(TAT)
[後援]
タイ王国大使館、富士宮市
[企画制作]
Engi Co.,Ltd.
[協賛]
ZIPAIR Tokyo Inc.、ヤマモリ株式会社
[特別協力]
ふもとっぱら
[協力]
株式会社ノルディスクジャパン
[コンテンツ]
タイ料理 / ドリンク提供、タイ伝統舞踊ステージ、タイ伝統文化体験、屋外シアター、タイのお寺の祭りデコレーション、タイ料理やタイハーブの健康ワークショップなど
【チケット情報】
●チケット発売日:3月24日〜
●前売料金
【宿泊チケット】 ▶︎入場料:大人7,000円、子供3,500円、 ▶︎駐車料金:車 4,000円、バイク2,000円
【日帰りチケット】 ▶︎入場料:大人2,000円、子供1,000円、 ▶︎駐車料金:車 2,000円、バイク1,000円
※子供料金は小学生のみ 未就学児童無料
●予約方法:オンライン購入
ぴあ : https://w.pia.jp/t/fujithaicamp2023/
ぴあ インバウンド: https://w.pia.jp/a/fujithaicamp23eng/
ローソン : https://l-tike.com/thaifes/
e+ :https://eplus.jp/fujithaicamp/
●体験チケット発売日:4月予定 ※詳細はオフィシャルHPにて追って公開いたします。
【オフィシャルサイト】
オフィシャルHP:http://fujithaicamp.com/
インスタグラム: https://www.instagram.com/fujithaicamp/
【開催場所:ふもとっぱらキャンプ場について】
●住所 : 〒418-0109 静岡県富士宮市麓156
●電話番号 : 0544-52-2112
●ウェブサイト:https://fumotoppara.net/
<アクセス>
・新富士インター(新東名高速道路)から約35分
・富士インター(東名高速道路)から約35分
・河口湖インター(中央自動車道)から約35分
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