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タイ政府は、環境への悪影響が深刻化しているプラスチックごみの管理の重要性を強調しています。現在、プラスチックの使用を減らし、最終的には2027年までにプラスチック廃棄物を100%再利用するという目標を達成するために、各方面に働きかけています。タイ国営メディアNNTが2023年2月21日に伝えています。
ワラウット天然資源環境大臣は、プラスチック廃棄物管理の問題に取り組むため、政策と継続的な評価を実施し、国の長期的な解決策を策定しています。2018年から2030年までのプラスチック廃棄物管理のロードマップで示されたように、2027年までにプラスチックリサイクルの効率100%を達成することが国の目標です。
タイの民間セクターは、アップサイクル技術を活用してプラスチック廃棄物の価値を高め、布繊維などの高価値製品に転換することでプラスチック廃棄物管理に参画してきました。また、一般市民にもゴミの分別が奨励され、マイクロプラスチックの悪影響から食品の安全性に対する意識を高める取り組みも行われています。
環境省公害管理局(Pollution Control Department:PCD)と環境保全推進局(Department of Environmental Quality Promotion:DEQP)は、プラスチック廃棄物を効果的かつ持続的に管理するための環境整備を共同で進めています。また、プラスチック廃棄物の削減と環境保全というタイの目標を達成するために、官民一体となった取り組みを行っています。
主な取り組みのひとつに、使い捨てのレジ袋を減らす、あるいは使用をやめるよう人々に呼びかける「Every Day Say No to Plastic Bags」キャンペーンがあります。環境省公害管理局は、このキャンペーンが圧倒的な支持を受け、90%以上の人が使い捨てレジ袋の削減が重要な問題であることに同意したと述べています。合計で143億枚、81,531トンのレジ袋が廃棄物処理システムに入るのを防ぐことができました。
これらの取り組みの成功は、プラスチック廃棄物の危機に対処することの重要性について、タイ国民の意識が高まっていることを反映しています。政府と民間企業が継続的に取り組むことで、タイはよりクリーンで持続可能な未来へ向かっていくことでしょう。
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