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2023年1月、株式会社日本農業の海外農業部が取り組むタイでの日本品種いちご「SAKURA ICHIGO」の生産が2回目のシーズンを迎え、本収穫が始まりました。
前年の2022年が「SAKURA ICHIGO」の販売が好調だったことを受け、2023年はSiam Paragon、Gourmet Market、Foodland、マックスバリュー、LotusやECサイトなど、様々なチャネルでの販売を予定しています
■日本農業が海外で生産・販売を行う理由
日本農業は「“良いもの”を作れば作るほど儲かる農業への構造転換を」実現する基幹事業のひとつとして、海外での日本品種果実の生産・販売を行っています。本事業は近年日本の農業界で問題となっている、日本品種の海外への流出・無断栽培による、品種ロイヤルティ獲得の機会損失・日本からの農産物輸出の2つの機会損失を防ぎ、日本の優良品種と技術を海外で正当に活用・マネタイズすることによる、「日本の農業界へ還元可能な海外農業ビジネスモデル」の確立を目的に発足しました。
■品種保護活動と生産についての取り組み
現在、日本農業は九州地方の品種開発者とパテント使用・費用についての独占契約を結び、日本品種のいちごである「SAKURA ICHIGO」(日本農業登録商標) の、タイでの生産・販売を行っており、品種保護施策として、栽培園地のモニタリング、商標獲得等を実施、品種保護活用のスキーム構築・最適化に注力しています。生産面では、生育環境の違うタイでの日本品種いちごの安定的且つ大規模生産を行うため、2020年からタイ北部チェンマイにて、JETRO支援の下でのハウス栽培の実証実験を開始。熱帯気候でのいちご栽培を可能とする環境制御システムやスポットクーリング技術の実証を経て、2022年に実験を終了し、大規模生産に向けた調整段階に入りました。
■日本品種いちごのマーケット拡大
「SAKURA ICHIGO」は、タイ現地で生産することで、生産・流通コスト削減が可能となり、「日本から輸入される高価格帯のいちごに比べ安価」な日常消費品目でありながら、「従来の現地産より高品質」という付加価値を持ち、初収穫においては、店頭での売れ行きは非常に好調で、日本農業タイ現地法人が行った消費者調査でも高い評価を得ています。特に、日本品種いちごの特徴である「タイ産に比べて香りが豊か」や「ジューシーで甘い」といった点が高く評価される傾向にあります。
■「SAKURA ICHIGO」のこれから
前シーズンからの好調を受け、今シーズンのタイ国内の「SAKURA ICHIGO」の販売店舗数は拡大しており、同いちご品種の生産面積拡張を計画。日本農業は”高品質” という日本品種の強みを活かした海外マーケットの獲得・日本の農業界へ還元できるビジネスモデルの確立により、農産業のグローバル化とより魅力的な産業への転換に向けた挑戦を続けるとのことです。
■株式会社日本農業について
企業名 :株式会社日本農業
代表者 :内藤祥平
設立 :2016年11月
所在地 :〒141-0031 東京都品川区西五反田1丁目13-7 マルキビル101
URL :https://nihon-agri.com/
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