タイとEU、パートナーシップ・協力協定に調印

タイと欧州連合（EU）の間で、社会・経済・安全保障分野での二国間協力を強化する協定が締結されました。2022年12月16日のタイ国営メディアNNTが伝えています。

タイ-EU 包括的パートナーシップおよび協力協定（Thailand-EU Comprehensive Partnership and Cooperation Agreement：Thai-EU PCA）は2022年12月14日（水）、双方の代表者によって署名されました。

タイからはプラユット・ジャンオーチャー首相とドーン・ポラマットウィナイ外相が、EUからはジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表とチェコのペトル・フィアラ首相がそれぞれ代表として出席しました。

この協定は、政治対話を強化し、交通、環境、貿易、教育、汚職防止、テロ対策などさまざまな分野での協力の機会を拡大することを目的としています。また、この協定は、タイとEUの自由貿易地域（FTA）協定締結に向けた交渉の枠組みとして、また国民皆保険制度などのプロジェクトのための知識共有の場として活用される予定です。

ジョセップ・ボレル外務・安全保障政策上級代表は、PCAの調印は両者関係の重要性と可能性を表していると述べました。また、双方は地域の成長と安定を促進し、ルールに基づく国際秩序を支えるために協力することを約束すると強調しました。

PCAは、タイとEU加盟国が批准することで発効します。仮申請は、双方がタイ・EU協定に概説されているプロセスを経た後に行われる予定です。