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タイ政府関係者は、ウドンタニ県にあるプー・プラ・バート歴史公園(Phu Phra Bat Historical Park、อุทยานประวัติศาสตร์ภูพระบาท)を、その文化的重要性からユネスコ世界遺産に推薦する準備を進めています。タイ政府は、世界遺産の指定が観光と地域経済の振興につながることを期待しています。2022年11月29日のタイ国営メディアNNTが伝えています。
プー・プラ・バート歴史公園
ウドーンターニーの西部に位置する広大な歴史公園。プーは「山」、プラバートは「聖足跡」を意味しており、9~11世紀には、仏教の祭事場として使われていました。公園内では、浸食作用によって自然にできたキノコ型の奇岩や、岩肌に赤い塗料で描かれた人物や牛などの壁画を見ることができ、釣りや狩りの様子など先史時代の人々の営みを窺い知ることできます。また、付近を治めていた王がウサという美しい姫を隠し育てた伝承に基づく奇岩もあり、珍しい歴史的な産物は見ごたえは十分です。
(タイ国政府観光庁 ウェブサイトより)
世界遺産条約に関するタイ国内委員会は、誇りや観光、経済発展を促進するため、プー・プラ・バート歴史公園を国内で最も新しい世界遺産に推薦する準備を進めています。
この推薦案は、プラウィット・ウォンスワン副首相が議長を務める世界遺産条約に関する国家委員会の会合で承認され、 ワラーウット・シラパアーチャー天然資源・環境大臣や イッティポン・クンプルム文化大臣らが参加しました。
プー・プラ・バート歴史公園は、その神聖な文化的意義とセマ文化の本拠地である地理的条件から推薦されています。また、この公園には、古代の遺跡や歴史的な礼拝所の周りに境界線として置かれた石があり、中には、バイ・セマ(仏教寺院の周りに伝統的に置かれる宗教的な境界石)の形に彫られたものも見つかっています。
世界遺産条約に関する国内委員会の決定を受け、関連文書の修正を行い、その後、内閣に提案され、審査される予定です。
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