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2022年9月20日にタイ保健省疾病管理局オーパース・カーンカヴィンポン局長は、2022年1月1日から9月18日までのタイ国内の狂犬病の状況を明らかにし、チョンブリ県で2月に1人の死亡が確認されたと明らかにしました。犬の噛まれた後で病院にも行かず、ワクチンも接種しなかったとのこと。
さらにソンクラー県でも、1人が犬に噛まれた後に病院へ行くことを拒否。現在は入院しており、人工呼吸器を使用しています。
また、The Pattaya Newsによると、パタヤの政府系病院であるNong Samo病院では9月25日、狂犬病に関するセミナーを開催。タイでは年間で少なくとも100万人が犬に噛まれているのだとか。
先述の病管理局オーパース局長は、犬や猫に噛まれた場合、小さな傷でも早めに病院へ行き、狂犬病の予防接種を受けるように呼びかけています。
狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有するイヌ、ネコおよびコウモリを含む野生動物に咬まれたり、引っ掻かれたりしてできた傷口からの侵入、および極め て稀ではあるが、濃厚なウイルスによる気道粘膜感染によって発症する人獣共通感染症である。
感染から発症までの潜伏期間は咬まれた部位等によってさまざまであるが、一般的には1〜2カ月である。発熱、頭痛、倦怠感、筋 痛、疲労感、食欲不振、悪心・嘔吐、咽頭痛、空咳等の感冒様症状ではじまる。咬傷部位の疼痛やその周辺の知覚異常、筋の攣縮を伴う。脳炎症状は運動過多、 興奮、不安狂躁から始まり、錯乱、幻覚、攻撃性、恐水発作等の筋痙攣を呈し、最終的には昏睡状態から呼吸停止で死にいたる。狂犬病は一度発症すれば、致死 率はほぼ100%である。
狂犬病が疑われるイヌ、ネコおよび野生動物にかまれたり、ひっかかれたりした場合、まず傷口を石鹸と水でよく洗い流し、医療機関 を受診する。狂犬病ワクチンと抗狂犬病ガンマグロブリンを投与する。狂犬病は一旦発症すれば特異的治療法はない。このためできるだけ早期に、ワクチンと抗 狂犬病ガンマグロブリンを投与する必要がある。
(抜粋 狂犬病とは|NIID 国立感染症研究所)
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