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マヒドン大学ラマティボディ病院医療ゲノムセンター主任のワサン・チャンタラーティット(Wasun Chantratita、วสันต์ จันทราทิตย์)医師は、タイで初めてのサル痘患者と確認されたナイジェリア人男性は、タイ国内で感染した可能性があると述べました。2022年7月26日のThaiPBSが伝えてます。
ワサン・チャンタラーティット医師の見解は、ナイジェリア人男性が2021年10月24日にタイに到着してから、サル痘感染が確認されて、カンボジアに出国するまでの時系列を調査した結果に基づいています。
ナイジェリア人男性はタイ入国当初はチェンマイに滞在しましたが、その後のほとんどの時間をプーケットで過ごしました。7月16日、彼は性器に水ぶくれができたためプーケットの病院を訪問。7月18日になって病院職員からサル痘の治療が必要だと言われても病院には向かわず、カンボジアに密入国。その後プノンペンで逮捕されました。
ワサン・チャンタラーティット医師は、タイにはすでにサル痘ウイルスが存在していた可能性があり、それを証明するには、遺伝子配列の解毒によって特定の株のウイルスの遺伝子構造を解読するしかないと考えています。それをすれば、ナイジェリア人男性がタイに到着する前に感染したのか、それとも到着後に感染したのが分かるとのことです。
なお、タイ保健省は、ナイジェリア人男性は回復後、伝染病法違反で起訴するためにタイに戻されるべきであると表明しています。しかし、カンボジア警察は、ナイジェリア人はタイに送り返されることはなく、カンボジアで不法入国者として起訴される可能性があるとしています。
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