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東京・代々木公園の初夏の風物詩「タイフェスティバル」。2日間で約30万人~40万人の動員を誇る大人気のイベントであったことは、タイ好きの皆さんも記憶に残っていることでしょう。
多くのタイ料理店が屋台を出店。キンキンに冷えたシンハ―ビールやチャーンビールを片手にタイ料理とタイの人気アーティストのコンサートを楽しむ夢のような2日間。その2日間だけタイに行っているような気持にさせてくれました。
しかし2020年3月ごろから日本にも上陸した新型コロナウィルスの影響で、2020年は中止に、2021年はタイドラマフェスティバルに。
今年こそはと願った2022年も、オンラインイベントとなってしまいましたが、5月1日~31日までと長期にわたりT-POPをテーマにタイのカルチャーを発信する別の意味で魅力的なイベントになります。
2022年4月18日、在東京タイ王国大使館で行われたタイフェスティバルのPRイベントに参加しつつ、「日本の中のタイ王国」に潜入してきましたー!
タイに行きたくて死にそうだ…そう思っている日本人はかなり多いはず。
もちろん耐えきれず、タイランドパスを利用した「テスト・アンド・ゴー」でタイに行った人もいることでしょう。
筆者はタイに行けなくなってから2年経過し、タイの話をするだけで涙が止まらなくなり(歳かな)、タイ人を見かけるだけで抱きつきたくなる(もうヤバいな)、もはやタイの禁断症状が末期に突入。それもこれも憎き新型コロナウィルスのせいだっ!
そんなやさぐれた生活を送っていたところ、タイランドハイパーリンクス編集部から「タイ大使館に行きたいでしょ?行きたくないですか?絶対行きたいですよね」という、半ば決めつけ系の謎めいた指令が。
そんなもの、行くにきまっているじゃないかっ!
タイ王国大使館といえば、タイに気軽に行けない今、日本にある唯一のタイ王国。
こら!テーマパークじゃないぞ、と自分に言い聞かせながらも、テンションUPを抑えることができない状態に。
気が付けば目黒駅から鼻息荒く、とっても危ない人丸出しで、憧れのタイ王国大使館に到着していました。
確か筆者が過去にタイ王国大使館に行ったのは、まだリニューアル工事の前。タイへの就学ビザを取りに行った時。十数年の時を経てやってきたタイ大使館は…まあ、なんて素敵なのかしら!
入り口のガルーダちゃんと、タイ語を見ただけで、本当に泣いてしまった恥ずかしい人がここにいますよー!
敷地内に招き入れていただき、見渡せば正にタイ!
ああ、今私は日本のタイに足を踏み入れているんだわとあらぬ妄想が頭を駆け巡り、挙動不審に。つまみだされないように気を付けねば。
本日はタイフェスティバル2022のPRイベントということで、PRイベントの会場には日本でも人気のあるタイの漫画家タムくん作のキャラクター「マムアンちゃん」がお出迎え。
今回のタイフェスティバルのポスターは「マムアンちゃん」がバンドを従え唄っているデザイン。
せっかくなので、日本のタイ「タイ王国大使館」の醍醐味も記憶に残そうと、日本庭園を撮ってみる。もちろん、そんなものを撮っている人などおらず、さぞや怪しい人に見えたに違いありません。
タイランドハイパーリンクスの名にかけてつまみだされないようにしなければ(二度目な!)。
しかし、ここで大失態を犯したことに気付きました。
写真をなるべくいい場所で撮影しようと、最前列に座ったら、お隣が公使のプラーンティップ・ガーンジャナハッタキットさんで、最前列は外交官の方が座る席だったという…。
・・・恥ずかしい。
「後ろにうつりましょうか…」と慌てるも「一緒に楽しみましょう」と言ってくださるやさしさにジーン。結局その場に居座る図々しさも持ち合わせ、イベントの幕開けを迎えたのでした。
タイ王国大使館といえば、やはり大使!シントン・ラーピセートパン大使の挨拶と、2022年タイフェスティバルのテーマや概要の説明でイベントがスタートしました。
イントネーションといい、流れ方と言い、日本人が話しているレベルの日本語に驚いていたら、横浜国立大学のご出身とのこと。
コロナ禍がもたらした、リアル・タイフェスティバルの中止は、タイフェスティバルを別の姿に変え、それはそれで、タイのカルチャーを伝える大きな機会になりました。
このコロナ禍にタイのBLドラマが世界中から熱い注目を浴びたのは記憶に新しいですよね!2021年は中止になったタイフェスティバルのかわりにタイドラマフェスティバルを開催し、大変な反響を呼びました。
2022年のタイフェスティバルはオンラインで開催されますが、昨年のドラマに続き、タイのエンターテイメントを日本の人に知ってもらう機会として、タイのポップミュージック「T-POP」と「ご近所タイフード」「ご近所タイマーケット」を組み合わせたイベントを開催。会場でも「T-POP」についてのディスカッションがあり、タイは好きでもタイの音楽をそこまで知らない人にもわかるように説明してくれました。
ちなみに筆者もタイの音楽は大好き。20年以上前からタイミュージックを聴き込み、CDやVCDを買いあさったものです。
毎年のタイフェスティバルの様子と比較すると、リアル・タイフェスティバルは、日本に住むタイ人の皆さん「お馴染みの」アーティストの方が参加し、タイフェスティバル会場を沸かせていましたが、今回のタイフェスティバルに参加するアーティストの皆さんは、オンラインイベントにふさわしい若く、そしてタイの最先端のアーティストが参加している、という印象を受けました。
オンラインイベントは、若年層がメインとなり、常に新しい感覚が求められます。「タイの王道」ではなく「タイの最新」を伝えるイベントに切り替えているように感じたのは筆者だけではなかったはず。
どちらもタイの一面であり、魅力的であることには変わりありません。
PRイベントの目玉となったのは、タイのトップアーティストで日本でも活動しているSTAMPさんのZOOMでの参加。バンコクのご自宅から参加し、日本語で場内を笑わせてくれるなどサービス精神の塊のような方でした。
日本のカルチャーが大好きなSTAMPさんは、このステイホーム期間に、日本の小説を読んでいたというから凄い。
もちろんSTAMPさんもタイフェスティバルのオンラインイベントに参加。
5月15日(土)14時30分から開催するオンライン・T-POPステージショーは盛り上がること確実。
SNSで振付が話題となっているベル・ワリッサラー、以前タイランドハイパーリンクスでもインタビューさせていただいたイン・ワラントーン、そしてお待ちかねの方も多いはずの「F4 Thailand/BOYS OVER FLOWERS」に出演するブライト、ウィン、ナニ、デューほか、今現在のタイを象徴するアーティストが参加します。
他にも日本からタイミュージックを日本語でカバーする兄弟音楽ユニットYURUなどが参加するプレ・イベントコンテンツも。
この日はYURUのお2人にお会いすることができました!
最後はタイのストリートフードが楽しめるレセプションでもてなしてくださった在東京タイ王国大使館の皆さん。
見てくださいよ!日本の紫陽花とタイ料理のコラボを。
そしてタイ王国らしいキラキラ・ゴールドの装飾を!
常日頃思っている事なんですけどね。極彩色の寺院や、タイのブティックホテルのセンスを見ていると、タイ人の芸術性って型破りであり、斬新で、感動するほどセンスが良い!
こういったレセプションのおもてなしの装飾にも、タイを思い出させてくれますねぇ。
そして気軽に撮影に応じてくださったシントン・ラーピセートパン大使の「タイフェスティバルをタイと日本の架け橋にする」という言葉、忘れません!
タイと日本の絶対に壊れない強い架け橋を造ってくださいね!
場違いな場所に座っていた怪しい筆者に、動画を見ながら沢山話しかけてくれたプラーンティップ・ガーンジャナハッタキット公使。
「タイの友達でいてくれてありがとう」と言ってくださり、半泣きしていたのがバレなくて良かったです。
最後はお土産までいただいたのですが、出口でお土産を渡してくださる方まで優しくて「傘をさしてからお受け取りください。雨が降っています」なんて言ってくださるんです。
大使館の方だから、かしこまった感じなのかと思っていましたが、そんなことはなく、皆さん大好きなタイ人そのもの。温かく優しい(号泣)。
後ろ髪を引かれながら帰宅しつつ…何だか燃えるようにタイへの思いが…ますますタイが好きになってしまいました(絶叫)!
タイ好きの人をメロメロにさせてしまうホスピタリティは、本当にタイ王国だからこそ。
今年の7月1日以降に入国制限解除の目標を掲げているというタイ。年内に大好きなタイに行きたい!という思いを、一層強くしました。
タイフェスティバル2022は、最先端のタイのエンターテイメントを日本中の人に伝えてくれます。タイビールとタイ料理のデリバリーやテイクアウトで、T-POPイベントを楽しみましょう!
お土産がいっぱいで、心もいっぱいだぁ!
(取材・文:吉田彩緒莉)
[日程]
2022年5月15日(日)
[会場]
オンライン
[主催]
在京タイ王国大使館
[ウェブ]
https://www.thaifestival.jp/tokyo/index.php/ja/
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