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モンクット王工科大学ラートクラバン校(以下 KMITL)は、タイ人エンジニアが開発したEV車 「UNICON」 を発表しました。
KMITLの工学部電気工学科は、EVバスUNICONを設計し、発表しました。UNICONは大気汚染を減らすための革新的なプロトタイプで、省エネルギーという利点があります。これはKMITL敷地内の移動をクリーン・エネルギーでつなぐために作られたものです。
これは、KMITL for SDGsの方針である「KMITLは、持続可能な社会と地域開発のアイデアを開発する教育機関となるよう設計されている」と合致しています。また、学生が勉強しながら実践し、経験を積むことができるようになっています。また、研究プロジェクトを実用的なイノベーションに転換させるとともに、将来の主要な交通手段となる電気自動車分野の成長を支える熟練した人材と知識を準備します。
KMITL工学部電気工学科講師で企画担当副学長代理のSurin Khomfoi教授(SDGs)は、「国連の持続可能な開発目標によると、KMITLは持続可能な社会とコミュニティの発展に参加する教育機関となることを約束しています」と述べています。「その結果、KMITL for SDGsの方針は、研究者が様々な分野の知識を組み合わせて、機関内で実世界に適用する新しいイノベーションを生み出すことを奨励するInnovated in KMITLプロジェクトなど、様々な活動においてクリーンエネルギーの比率を高めることで実施されています。」と続けました。
さらに「工学部電気工学科の研究者と学生は、研究所内で使用する100%電気駆動のバス、UNICONプロトタイプEVの研究プロジェクトを立ち上げました。これは、PM2.5の発生源であり、人々の呼吸器系や健康に悪影響を及ぼす石油燃焼内燃機関による公害を削減しようとするものです。また、価格変動の影響を受けるガソリンエンジンに比べて、エネルギーコストも節約できます。未来志向の自動車でもあるのです。」と話しました。
UNICONのザインのインスピレーションとなったのは、アメリカ・サンフランシスコの路面電車。サンフランシスコは、テクノロジーとライフスタイルが混在する都市です。新しいEVが研究所に採用されれば、KMITLのシンボルとなり、テクノロジーを使ってライフスタイルも充実させていこうとする新しい時代の到来を予感させます。
UNICONは、university(大学)とconnection(接続)を組み合わせた造語で、研究所のエリア内を移動するための接続バスを意味するほか、教育、研究、イノベーションの機関であることを意味します。
「さらに、UNICON EVは設計から組み立て、メンテナンスまで、すべてタイ人エンジニアのチームによって開発された画期的なものです。将来主流になるであろう電気自動車産業の拡大を支える知識体系を構築するために、KMITL工学部電気工学科だけでなく、研究者、卒業生、学生たちが協力した結果です」とSurin Khomfoi教授は述べています。
KMITL工学部電気工学科講師のTeeraphon Phophongviwat助教授によると、電気自動車(EV)の研究成果は、設計指導や製造プロセスの監督、使用前の品質管理などに生かされているとのことです。
「UNICONの第一世代電気バスは、エネルギー効率とCO2排出量削減の面で強みを発揮します」とSurin Khomfoi教授は述べました。さらに「20kWのPMSMモーターと容量400Ahの96Vリチウムイオンバッテリーを搭載しています。1回の充電で最大100km、最高速度30km/hで走行できます。乗車定員は20名です。このモデルの電気自動車は二酸化炭素を排出しないが、ガソリン車は走るたびに大気を汚染します。」と続けました。
KMITL工学修士課程の卒業生であり、サムットサコーン県で有名な自動車組み立て事業の継承者であるPreechathaworn Industry Co, Ltd.のマネージングディレクターEkachai Puchanikul氏は、「自動車産業の起業家の観点から、政府の電気自動車の利用促進により、5年以内に10万台を超える電気自動車が普及すると予想しています」と述べています。
結果として、UNICONプロトタイプ研究プロジェクトは学生にとって、新しい電気自動車の開発に協力するために必要なスキルを得るための素晴らしい方法となりました。これらの能力は世代から世代へと受け継がれ、将来のタイの技術者が電気自動車の分野で活躍できるよう支援します。
詳細は、モンクット王工科大学ラートクラバン校(KMITL)の工学部(02-329-8321)に問い合わせるか、研究所のFacebookページ https://www.facebook.com/kmitl001/にアクセスするか、 https://www.facebook.com/kmitlofficialで確認してください。。
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