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ミャンマーにおける戦闘激化により子どもの死傷が続いていることを受け、ユニセフ(国連児童基金)・東アジア・太平洋地域事務所代表のデボラ・コミニは2022年1月11日、以下の声明を発表しました。
この1週間、ミャンマーで戦闘が激化する中、少なくとも4人の子どもが殺害され、その他複数の子どもが負傷したことに、ユニセフは遺憾の意を表します。
1月5日、シャン州ナムカムで、1歳と4歳の女の子が砲撃により負傷しました。7日には、タニンダーリ地域ダウェイ郡区で、14歳の男の子1人と17歳の男の子2人が撃たれ、致命傷を負いました。続く8日には、チン州マトゥピで13歳の男の子の遺体が発見され、カヤー州ロイコーでは、激しい空爆と迫撃砲での攻撃を受けて12歳の女の子と16歳の男の子が重火器により負傷、カイン州のパアンでも、7歳の女の子が重火器による攻撃で負傷しました。
ユニセフは、ミャンマーにおける戦闘の激化に重大な懸念を抱いており、報告されているような、民間人の居住地区における空爆や重火器の使用を非難します。特に、ミャンマー全域での戦闘激化にともなって発生している子どもに対する攻撃に、強い憤りを覚えています。
紛争当事者は、子どもの保護を最優先事項とし、子どもが戦闘に巻き込まれず、地域社会が攻撃の標的とならないために必要なあらゆる手段を講じなければなりません。これは、国際人道法および、ミャンマーも加入している子どもの権利条約において義務づけられていることです。
最近の他の事件と同様に、こうした事件に対して中立的な調査を確実に行い、関係者の責任を追及できるよう、ユニセフは緊急の行動を求めるとともに、犠牲者のご家族に深い哀悼の意を表します。
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■ ユニセフについて
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